【5/26~7/1】會田コレクションと古瀬戸の美 開催中!

2018年5月28日

會田コレクションと古瀬戸の美

 

展示風景.jpg

 

現在、博物館本館では、日本陶磁器の変遷をたどるうえで避けては通れない「古瀬戸(こせと)」に着目した企画展示を行っております。

当館で収蔵している會田コレクションの中でも特に優美な陶磁器と、それらが作られるよりも前の時代に生産、流通していた古瀬戸の作品を展示。

さらに、古瀬戸の技術発達のもととなった、中国陶磁器との対比を通じて日本の陶磁器の変遷をみることができます。

 

 

會田コレクションとは

故・會田喜一さんは北上市内で商売を営むかたわら国内外の名品優品をあつめる骨董蒐集家でした。

ご本人の遺言により、あつめた骨董品は北上市に寄贈されましたが展示環境などの問題もあり、長い間収蔵庫にて厳重に保管されておりました。

平成28年のリニューアルを機に展示環境が整ったこと、ご遺族も公開されて多くの方に骨董品をみてほしいと希望されていることなどから、昨年度より順次公開の機会を設けています。

 

會田コレクションの陶磁器は、現在の佐賀県有田を中心に生産された、いわゆる「伊万里焼」が多くを占めています。

絵画のような文様を描く伊万里焼は、江戸時代の初めに大陸の技術が導入され生産が始まりました。

今回の展示でも、佐賀藩(鍋島藩)で多く生産された磁器をみることができます。

 

また、中央にはメイン展示である「青手古九谷松鳥文大皿」を据えました。

「古九谷」とよばれる磁器は、青や緑、黄色などの濃色を多用した華麗な色遣いと大胆で斬新な図柄が特徴です。

チラシにはその一部分だけを掲載しました。

ぜひ博物館にてその全容をご覧ください。

 

中国陶磁器と古瀬戸

陶磁器のことを英語ではチャイナ(china)と言います。

日本に茶の湯が広まった中世、茶器として中国産の陶磁器がもてはやされ、武士や貴族など権力者はこぞってこれらを求めました。

当時の日本には、高度な金属工芸技術、白磁や青磁のような光沢のある陶器の生産技術はありませんでした。

そんな中、瀬戸において、従来の施釉陶器の技術により中国製品の模倣生産が始まったのです。

これが古瀬戸です。

このとき茶器だけではなく日用品の生産規模も拡大され大量生産が始まり、多くの瀬戸焼が流通したため、今でも焼き物全般を指して「セトモノ」と言っています。

 

今回の展示では、古瀬戸の作品と、そのもとになったであろう中国や李氏朝鮮の製品とを並べるという面白い展示手法を取っています。

灰釉茶碗.jpg 

 

  ↑左側が李朝の刷毛目茶碗、右側が古瀬戸の灰釉茶碗。

   上からのぞきこむと、よく似ていることがわかります。

 

 

展示概要

 

古瀬戸の美チラシ.jpg

 

会期   平成30年5月26日から7月1日まで

会場   北上市立博物館

 

観覧料金は有料です。

詳細は開館時間と料金のご案内のページをご覧ください。

 

会期中、6月23日からは近くの展勝地公園駐車場にて全国大陶器市が開催されます。

博物館で陶磁器をみてから行くと、買い物もぐっと楽しくなりそうですね。

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お問い合わせ

博物館
電話:0197-64-1756

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