(97)コロナストレスとの戦い【市長からのメッセージ】
新型コロナウイルスの猛威が世界を席巻している。国内での感染拡大を受けて、政府は全ての都道府県を対象に緊急事態宣言を発令した。5月6日までの間、不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたいだ移動の自粛が求められている。
外出しにくい状況はすでに1カ月以上にわたっており、報道では、ストレスによる家庭内暴力や虐待の事案が散見されたり、運動不足による免疫力の低下も重症化につながると懸念されている。「この状況はいつまで続くのか…」と多くの市民が不安を抱いているが、少なくとも報道では、ワクチン開発は早くても年末といわれ、半年以上の長期戦が避けられないとの見方が広がっている。
しからば、私たちはこの状況をどう乗り切っていけばいいのだろうか。当市では、新型コロナウイルス感染症対策本部の設置当初からの方針として、適度な運動によって免疫力を高めるとともに、ストレスを溜めないライフスタイルに変える必要があると考え、公共施設の中でも特に体育施設は、感染拡大期に入るまでは屋内でも利用できるように配慮したところである。また、屋外でのウォーキングやランニングなどは特に有効と考えられることから、屋外施設はできるだけ利用可能な状態を保つこととした。さらに当市は、居住エリアに隣接してさまざまな自然環境が整っており、それらを活用した体力づくりや気分転換に市民一人一人が工夫して取り組んでいただきたいと考えている。刻々と変化する状況に注意しながら、コロナストレスとの長い戦いの先には、必ず勝利があることを信じて日々をお過ごしいただきたい。
また、飲食店や旅館などのサービス業を中心に大きな打撃を受けている事業者や、収入が減ってしまった市民も多くおられる。このことについては、行政が責任を持って支援することは当然のことであり、国や県、金融機関と連携しながら、あらゆる手段を駆使して切れ目ない支援施策を展開したい。改めて、長期戦の様相を呈してきた新型コロナウイルスとの戦いであるが、私たちはあらゆる資源を投入し、これに打ち勝つ覚悟である。市民の皆さんも共に戦っていただくことを切に願っている。
北上市長 髙橋敏彦
(令和2年4月24日発行広報きたかみ「珈琲ブレイク」より)
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更新日:2020年04月24日