(54)駒ケ岳に登る

 6月の第2日曜日は恒例の夏油三山山開きである。夏油三山とは経塚山、牛形山そして今年登った駒ケ岳である。朝霧も徐々に消え、絶好の登山日和の中、関係者40人程で安全祈願を行い、7時過ぎから登頂を開始する。ブナ原生林の中、残雪や水芭蕉を愛でながら初心者でも楽しく登ることができるコースである。登り始めて2時間半、ブナの原生林を抜けると、突然視界が開け、経塚山や焼石岳、須川岳が現れ、眼下に北上平野が広がる。ここ山頂には駒形神社奥宮があり、お神酒を供えて今年一年の登山の安全を皆で祈願した。

 駒ケ岳は焼石連峰の北端、金ケ崎町と北上市の境に位置する、標高1130mの山である。残雪が馬の形になって田植えの時期を知らせるとの言い伝えだが、その由来は5世紀半ば、胆沢平野からの勇姿を目にした関東上毛野の胆沢公が、山頂に駒形大神を勧進し「駒ケ岳」と命名。さらには胆沢城を創建した征夷大将軍坂上田村麻呂などが崇敬して武運を祈願し、成就した事から神格が高まったようである。その後、江戸時代の南部、伊達両藩の藩境を決める際に山頂の神社が起点とされたのである。

 山頂では金ケ崎側からの登山者も交えて山談議に花が咲く。今年はブナの花が全く咲かないのでしばらくはクマに悩まされるとの話題に、今年の異常なクマ出没情報と自然との関わりに改めて触れる。

 夏油温泉では今年、ブナの森ミュージアムがオープンしている。かつて、市が保有していた、夏油温泉館を夏油温泉観光ホテルが買い取ってリノベーションした施設である。知っているようで知らないブナ林の魅力が一杯詰まっている。皆さんもぜひ立ち寄っていただき、夏油の魅力の一端に触れていただきたい。

 北上市長 髙橋敏彦

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更新日:2019年02月28日