(66)弘前市民と花見

 先般、弘前市でみちのく三大桜の名所連絡協議会を開催した。この会は1998年に当市が弘前市と角館町(現仙北市)に呼び掛けて設立した会であり、桜まつりへの国内外からの集客を図るべく情報を共有し、共同でPR活動を続けている。今年は弘前市桜まつり100周年でもあり、前弘前市立図書館長の宮川慎一郎氏を講師に桜まつりの歴史と弘前市民との関わりについてご講演いただいた。弘前市は100周年を契機に屋形舟や桟敷など、かつてのお花見会場を復活再現した。昔から弘前市民にとって桜まつりと言えば酒宴、いわゆるお花見会で、その盛り上がりようは尋常ではなかったようである。当時の様子をスライドで見せていただいたが、桟敷は足の踏み場も無い程の混みようで、泥酔して倒れている客も少なからず見える。ステージの上では芸妓さんの舞が披露されているが、無料で見られるのはこの時とばかりに、市民が晴れ着姿でステージ前に群がっている。弘前市と言えば、弘前城を要に寺院も都市の防衛拠点として城下の一角に集められた武士の街である。「ねぷた祭」もそうであるが、ようやく春が訪れ、まだかまだかと桜の開花を待つ弘前市民の桜まつりに対する強烈な思いとエネルギーを感じた宮川氏の講演であった。翻って、我が展勝地は2021年に開園100周年を迎える。現在、国見山廃寺が世界文化遺産平泉との関わりの中でその価値を高めつつあるが、当時示された和賀展勝地計画は、桜並木によって陣ヶ丘や男山からの素晴らしい眺望に人々を導こうとの意図だった。改めて展勝地の歴史を考えるとき、人々と桜との関わりや花見の変遷は大変興味深いものがある。あと4年、これからの構想も含めて、じっくりと楽しみながらその時を迎えたいものである。

 北上市長 髙橋 敏彦

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更新日:2019年02月28日