(86)夏油は宝の山

 先般、夏油高原スキー場の今後のあり方を検討するべく、雪の質・量共に国際的に人気の高いニセコを視察した。ニセコは函館市と札幌市の間にあるニセコアンヌプリ山を中心に倶知安町やニセコ町など複数の自治体にまたがってスキー場が連なるエリア全体の名称である。今回の視察は、ニセコ町長や観光関係者のスキー場に対する考え方をお聞きするとともに、実際に施設を見学しながら今後の夏油高原スキー場のあり方を考えようというものであった。
 倶知安町にあるグラン・ヒラフスキー場には、近年の開発でゲレンデに隣接する形で多くのホテルやロッジが林立し、小さな「まち」が形成されていた。近隣では外国資本が入り、一室十数億円の分譲マンションやホテルなどの巨大開発も進められている。ホテルは一泊20万円から。ラーメン一杯2600円も。それでも多くの外国人たちがニセコブランドに集まるのだそうだ。
 一方、ニセコ町は自然景観を守りながら一定のルールを守って開発の許可を出しているとのことで、にぎやかさはほどほど。自然景観を壊さず、持続可能なスキーリゾートを考えている。ただ、ゲレンデに近接する宿泊施設は全てに共通する必須条件だそうだ。
 改めて我らが夏油高原スキー場を見れば、その優れた自然環境によって東北の隠れた豪雪スキー場と外国人客から高く評価されるように、まさしく「宝の山」だ。しかしながらゲレンデに近接した宿泊施設が圧倒的に足りないことは否めない。夏油エリア全体が有している高いポテンシャルを発揮し、持続可能なエリアに変わるための重要なヒントが得られた今回の視察であった。ご対応いただいたニセコ町長をはじめとする関係の皆さんに深く感謝申し上げたい。
 

 北上市長 髙橋敏彦

(平成31年3月22日発行広報きたかみ「珈琲ブレイク」より)

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更新日:2019年03月22日