(92)石垣市から学ぶ防災

 10月12日から13日にかけて、過去最大級で猛烈な台風19号が東日本を縦断し、各地に大きな被害をもたらした。当市は沿岸各自治体に比して被害は少なかったものの、予定していたいわて北上マラソンを中止したほか、農作物を中心に少なからず被害があった。被災した皆さんには心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げたい。


 先般開催された石垣島まつりに、友好都市提携5周年を記念し訪問させていただいた。中山石垣市長と懇談した際、今般の台風19号で多くの死者が出たことについて、大変興味深いお話を伺った。石垣市では、一年中大きな台風に襲われるが死者はあまり出ないとのことである。なぜなら、台風が通り過ぎるまで外を出歩く人はいないし、学校も事業所も休みになるので、家族が一堂に会して家にこもり、台風が過ぎ去るのをじっと待つのだそうだ。子どもたちは逆に台風が来るのを喜んでいるようにも見えるとのこと。台風の最中に畑や水路を見回ってもどうしようもないのに、どうして出歩いて被害にあってしまうのか不思議だ、と首をかしげていた。東北は台風の経験が少ないので意識が薄いのだろうか、とも。


 当市でも気象庁の予報を基に、避難をするなら明るいうちに、との考えから土砂災害警戒区域と浸水想定区域の31,713人にレベル4の避難勧告を出している。しかし、実際に避難した市民は380人で、対象人口の2%にも満たなかった。しかも、避難のピークは深夜3時というから愕然とするばかりである。幸いにも台風の雨雲が少しそれたことで大事には至らなかったが、一歩間違えば甚大な被害の可能性があったことから、軽視できないと捉えている。地球温暖化の影響か、近年の台風はこれまでのものと全く次元が異なっているように見える。私達が石垣市から学ぶべき台風対策がまだまだ多くあるのかもしれない。

 北上市長 髙橋敏彦

(令和元年11月22日発行広報きたかみ「珈琲ブレイク」より)

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更新日:2019年11月22日