(95)母になるなら

 去る1月29日に、千葉県流山市との姉妹都市盟約の締結式を流山市役所において行った。当方からは私や阿部市議会議長など17人のほか、鬼剣舞連合会も参加して祝賀会を盛り上げた。流山市とのこれまでの交流や経緯については、1月24日号の広報紙をぜひご覧いただきたい。

 今回の締結を記念して流山市立博物館では「企画展岩手県北上市展」を開催していただいており、学芸員の博学ぶりに感心しながら見学させてもらった。当市では川岸地区が北上川の舟運によってにぎわったように、流山市も市役所を中心とした旧市街地が江戸川の舟運によってにぎわっていたようである。みりんの発祥地でもあることから、農産物やその加工品を江戸城下まで水運を利用して運んでいたのであろう。

 私の宿泊先は、その旧市街地から3キロメートルほど離れた、つくばエクスプレス開通で近年開発された流山おおたかの森駅前にある真新しいホテルだった。翌朝、街並みを見ようと旧市街地を走ってみたが、なかなかの趣である。歴史的な商家が点在し、かつて舟運で栄えたまちの雰囲気を感じさせるすてきな街並みが残っていた。あの新選組の近藤勇が最後の陣屋を構えたといわれる、古くどっしりとした建物も残されていた。そこから200mほど西に走ると、もう江戸川である。そのゆったりとした流れに真っ白い富士山が朝日に輝いていた。

 現在、流山市は年間5,000人ほど人口が増えており、特に子育て世代の流入が顕著である。人口減少に苦しむ地方都市にとっては全くうらやましい限りである。秋葉原からつくばエクスプレスで最短20分の立地条件もさることながら、「都心から一番近い森のまち」という将来像や「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーが素晴らしい。都内の各駅にこのポスターが張られ、通勤客の目に留まっている。多くの企業が立地し、人手がいくらでも欲しい当市にとって、今回の姉妹都市締結を人口増に向けた一つの契機にしたいものだ。流山市の勢いにあやかりつつ、学ぶべきを学びながら「母になるなら、北上市。」と言われるようなまちにしたいと改めて思う、今回の訪問であった。

 北上市長 髙橋敏彦

(令和2年2月28日発行広報きたかみ「珈琲ブレイク」より)

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更新日:2020年02月29日