(109)景観さんぽ のススメ

 先般、元和賀地区交流センター長の菊池篤氏から、自著「ふるさとの歴史や文化を実感する わがまちの景観さんぽ」をいただいた。和賀地区内の歴史や文化に関わる景観資源を見て歩いた記録である。同地区には多聞院伊澤家の「青空法話」や「旬の山菜を味わう会」、「巨木巡りサイクリング」などでも毎年訪問しており、拝読してその時々の情景が思い起こされた。そして、氏の地域に対する思いがこの活動によってさらに強められ、地域への誇りに繋がっているのだと改めて強く感じたところである。

 さて、「景観さんぽ」の「景観」について、先般開催した展勝地景観フォーラムで改めて学ぶ機会があった。講師の後藤春彦早稲田大学教授によると、景観とは、日常生活において風景や景色の意味で用いられる言葉であり、植物学者の三好学氏が日本で初めて、ドイツ語のLandschaft(ラントシャフト)に当てた訳語だそうだ。三好氏といえば、今年開園100周年の展勝地造園計画「和賀展勝地計画」の策定に、井下清氏と共に深く関わった、当時の東京帝国大学教授で桜博士と言われた学者だ。恥ずかしながら、長く景観まちづくりに携わり、展勝地にも関わってきた私ではあるが、この関係性に初めて気付かされた。

 「わがまちの景観さんぽ」には、100を超える同地区の景観資源がその成り立ちと共に紹介されている。多くの皆さんに是非目を通していただきたいのはもちろんではあるが、もう一歩踏み込んで、ご自分の地域にある景観資源を探し出し、広く紹介していただければありがたい。景観フォーラムでは「景観まちづくりは自治の表現である」と締めくくられた。当市の認定景観資産は115カ所になったが、発見されていない宝は地域の中にまだまだ多くあるだろう。私たちの地域はまだまだ可能性に満ち満ちている、ということを、この著書は示しているのではないだろうか。

 北上市長 髙橋敏彦

(令和3年4月23日発行広報きたかみ「珈琲ブレイク」より)

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更新日:2021年04月23日