(22)これからの「道」を考える

  現在、諏訪町アーケードが老朽化のため解体されている。それに伴い、今後の商店街のあり方や新しい「道」がどうあるべきか、議論されている。

  そこで、改めて「道」のことを考えてみたい。私たちは、「道」といえばすぐに車が行き交う道路を連想してしまうのではないだろうか。今回の場合も、関係機関との協議では、歩行者や障がい者のために一方通行にしたいとの商店街の申し入れは、なかなか理解を得られなかった。道路幅員が5メートル以上だと、車は 自動的に相互通行になる、という決まりがあるからのようだ。

  車が地域社会に登場したのは、わずか100年ほど前であるが、その前の「道」は実に多様な機能を持つ空間だった。子どもたちが遊び、大人たちは集まって交流し、大道芸も行われていた。そこには、今ではすっかり失われてしまった「まち」のにぎわいがあったのである。翻って諏訪町を考えてみると、商品搬入や障 がい者が直接店舗にアクセスするための最小限の車道と停車スペースは必要であるが、車道は今まで通り一方通行で良いのではないだろうか。自転車走行レーン があればさらに良いのかも知れない。多くの都市では自転車交通を見直す動きがあり、低速自転車が歩道を、高速自転車が車道の自転車走行レーンを通るよう、 有識者などが提案している。歩道は出来るだけ広い方が良い。樹木やベンチがあるとさらに良い。3年後には全国障がい者スポーツ大会が開催される。当市にも 多くの選手が訪れるだろう。彼らには段差のないまちを自由に楽しんでいただきたいものだ。今回の諏訪町アーケード撤去をきっかけに、地方都市で暮らす私たちにとって、本当に使いやすい、これからの「道」が提案されることを心から期待している。

 北上市長 髙橋敏彦

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更新日:2019年02月28日