(8)震災津波と和賀川の鮎

 北上みちのく芸能まつりが、今年も晴天続きの暑い中で開催された。沿岸被災地からは多くの虎舞団体が参加し、浜っ子の復興に向けた心意気に感動した皆さんも多かったことだろう。

  実はあまり知られていないのかもしれないが、毎年このまつりと同時にトヨタカップ鮎トーナメントが和賀川を舞台に開催されている。今年も8月4日、5日の両日にわたって第10回大会が開催され、全国から約200人の名人が集合。なんと優勝者には車1台が副賞として提供されている。主催者は岩手県内のトヨタグループで構成されている「岩手県トヨタ九社会」で、会長の元持勝利岩手県商工会議所会頭が大会会長を務めている。

 この大会の名誉会長はつり人社の鈴木康友社長が務めているが、鈴木社長いわく「今年の釣果はいまだかつてないもので、この10年で最高だった」とのこと。この現象は太平洋側特有のもので、昨年の東日本大震災津波の影響ではないかと考えている。現在の海の状況は、大津波に洗われたことで岸に近いエリアで昆布が大量に繁茂し、小魚の絶好の隠れ場所になっている。そのような場所でしか育たない鮎の稚魚が、今年大量に遡上しているとのことである。予選が3時間、準決勝、決勝では2時間の釣果を 競う大会だが、予選トップが29尾、準決勝、決勝では20尾と入れ食い状態だったようだ。

 昨年の津波は私たちに大きな災害をもたらした一方で、 長年の間に汚してきた川や海を浄化し、再び大きな恵みを届けてくれているようだ。自然の営みの不思議さをあらためて感じさせてくれたような気がする。鈴木社長のお話では「ここ数年は、鮎の豊漁が続くのではないか」とのこと。腕に覚えのある人は来年のトヨタカップ鮎トーナメントに、ぜひ挑戦されてはいかがか。

 北上市長 髙橋敏彦

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更新日:2019年02月28日