(31)津波てんでんこ!?

 夏油高原ヒルクライムに、今年は選手として出場した。そこから見えた景色で大きく印象に残ったのが地域総出の力強い応援と「おもてなし」である。全長18キロメートル余りのコースを自転車でひたすら登り続ける競技であるが、レースが終わって一斉に下る時にもまだ応援が続いているのだ。復路は選手も笑顔で手を振り、それに応えていた。参加した多くの選手も、大会を支える地域の熱意に感動し、来年も必ず出ると言ってくださった。改めて、地域の皆さんの熱意をたたえ、感謝申し上げたい。

 そのヒルクライムが行われた岩崎地区に岩崎農場ため池がある。このため池は昭和12年に完成した、土を主材料にした人工ダムであり、夏は農業用水として利用されている。ダムの耐震基準が整備されたのが昭和31年なので、このため池は耐震性が確認されていないことになる。岩手県では早急に耐震性を調査し、必要があれば耐震改修をすることになっているが、万が一のことを考え、崩壊による浸水区域が発表されたところである。浸水と言っても、この場合は土石流を想定する必要がある。先日実施した関係者による現地調査でも、想像を超える被害規模に、一同驚きを隠せない様子であった。また、ダムの崩壊から被災までの間にあまり時間がなく、市から直接災害情報を発信する手段もまだ整っていないことから、震度5強以上の地震の際は、とにかくそれぞれで避難行動を取り、浸水範囲から逃れる方針を確認したところである。

 「津波てんでんこ」は沿岸地域だけのものと考えていたが、まさか内陸の北上市でも取り上げることになろうとは考えもしなかった。大地震や豪雨の際には、今回該当する地域だけでなく、市民の皆さんにはぜひこのことを念頭に入れて行動をお願いしたい。

 北上市長 髙橋敏彦

関連記事

この記事に関するお問い合わせ先

都市プロモーション課 広報コミュニケーション係


〒024-8501
岩手県北上市芳町1-1本庁舎2階
電話番号:0197-72-8230
メールでのお問い合わせはこちら
このページに関するアンケート

より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。

このページは探しやすかったですか



探しにくかった理由は何ですか(複数回答可)



このページの内容は分かりやすかったですか



分かりにくかった理由は何ですか(複数回答可)



更新日:2019年02月28日