(33)災害心理のウソ・ホント

 9月は防災の月である。先月の広島市の土砂災害では多くの犠牲者が出てしまい、心からご冥福を祈り、お見舞いを申し上げたい。

 災害が起きるたびに考えさせられることは、なぜこのような事態を予測できないのか、である。しかも、大雨、洪水などの気象情報が出ているにもかかわらず、わざわざ川の様子を見に行って犠牲になる人がいるのは何ともはや不可解である。

 災害心理学の専門家である、東京女子大学の広瀬弘忠教授は著書「人はなぜ逃げおくれるのか ー 災害の心理学」の中で次のように述べている。「私たちひ弱な現代人は、かりに危険に直面しても、それを感知する能力が劣っている。台風や洪水、津波などの災害時に、避難勧告や避難指示が出された場合でも、これに従う人びとは驚くほど少ない。…災害心理学の観点からすると、人間はなかなか動こうとしない動物なのである」 一方、避難情報を出す自治体側はどうか。その多くは社会一般の常識として「地震や火事に巻き込まれると、多くの人びとはパニックになる」と思い込んでいるというのである。ところが実はそうではない。「多くの人びとはパニックにならない」の方が正しいのである。自治体が避難情報の発信を躊躇するのは、このパニック神話とも言える迷信に惑わされているからだと言う。北上市ではこれを教訓に、空振りを恐れずに、また躊躇すること無く、避難情報を出すこととしたところである。

 天高く馬肥ゆる秋は、一方では台風シーズンでもある。気象情報や自治体が出す避難情報にしっかりと耳を傾けて、ご自身をはじめ、ご家族の身をしっかりと守っていただきい。

 北上市長 髙橋敏彦

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更新日:2019年02月28日