(42)「日高見の国」定住自立圏

 先日東京で歌舞伎「阿弖流為」の公演を見る機会があった。市川染五郎演じるアテルイが、アラハバキの神が支配する「日高見の国」のリーダーとなって大和の国の侵略から蝦夷の国を守ろうとするストーリーである。斬新な舞台装置とスピード感あふれる場面展開に、3時間を超える公演時間があっという間に過ぎ、大きな感動を見るものに残す、素晴らしい公演であった。

 蝦夷の暮らした「日高見の国」とは、おそらく北上川流域の広範囲を示していたものと思われる。もちろん北上という名前もそこからきているのであろう。多くの作家がアテルイの時代を表現する際、日高見の国は単一の国家としてではなく、部族連合として表現している場合が多い。歌舞伎「阿弖流為」でも、一度アラハバキの神の怒りに触れて日高見の国を追放されたアテルイが、大和の侵略による蝦夷の危機をきっかけに、部族連合軍の総大将として再び日高見の国に迎え入れられ、部族と共に大和に立ち向かうというストーリーであった。

 さて今般、当市と奥州市、金ケ崎町、西和賀町の二市二町で総務省が掲げる定住自立圏構想を形成することとなり、現在その準備を進めている。定住自立権構想とは何か、詳細説明は別の機会に譲ることとするが、その狙いを簡単に申し上げると「近隣自治体が自立し、連携しながら足らざるを補い、住み良さを高めていこうとするもの」である。従って将来の合併を想定したものではない。

 定住自立圏の名称はまだ決まっていないが、前述した歌舞伎「阿弖流為」の舞台である蝦夷の部族連合国の名をとって「日高見の国」定住自立圏としてはどうかと個人的には考えている。歌舞伎に感化されすぎかも知れないが、皆さんはどうお考えであろうか。

 北上市長 髙橋敏彦

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更新日:2019年02月28日