(43)問題解決ファシリテーター

 暑かった夏も終わり秋らしい風が吹き始めた。今年は戦後70年の節目であり、「平和」について深く考えさせられた夏でもあった。「平和」はほとんどの人が希求しているはずであるが、なぜか争いの「道具」になっている。互いに相手の言う「平和」は偽物だという事なのであろう。第三者的に見るとそれは「私怨」と感じる時さえある。「平和」は「道具」ではないと思うのだが。

 さて、一つの例として「平和」を取り上げたが、これらの争いに共通して言えることは、ファシリテーターが存在しないことである。ファシリテーターが存在しないと議論や世論が声の大きい方向に向かって突き進み、歯止めが効かなくなってしまう。日本が先の大戦に突き進んでしまった時のようにである。私がファシリテーターとして最も期待しているのはメディアであるが、残念ながら「あおり役」になっている場合が多い。

 ファシリテーターは直訳すると促進役という意味である。いわゆる会議やワークショップなどの進行役と言えばお分かりであろう。問題を解決するには論点を整理し、明確にするとともにお互いに発言しやすい環境を作り出していく役割が必要である。参加者の中には固定観念にとらわれ、それを正当化する情報のみを取り上げ発言する、いわゆる確証性バイアスにかかっている人もいて正常な議論を妨げている。

 タイトルに掲げた「問題解決ファシリテーター」とは、どのような状況にあっても冷静に対応しながら、多くの参加者が発言できる環境をつくり、納得できる解決策を導き出す高い能力を持った人材である。私はメディアの成長を大いに期待する一方、ファシリテーション能力を持った人材の発掘と育成も急がなければならないと思っている。

 北上市長 髙橋敏彦

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更新日:2019年02月28日