(52)仙人姥杉に会う

 「みちのくの 栄華に続く秀衡街道に 先人たちが守り継ぎ 今に生きぬく九百年の 仙人峠の姥杉仰ぐ」。きたかみ巨木の会が愛唱する、北上巨木賛歌の一節である。長らくお誘いをいただいていた姥杉行だが、今まで日程が合わず断念していた。平泉の世界文化遺産登録5周年の今年こそはと、早くから日程を調整し、ようやく先般実現できた。

 北上観光コンベンション協会のきたかみ魅力辞典は、仙人姥杉を次のように紹介している。「和賀町山口の瀬畑から和賀川右岸沿いに岩沢・切留を通り久那斗神社奥宮のある仙人峠を越え、西和賀地方、秋田平鹿地方に達する古道がある。~中略~産出した金を平泉に運んだ道として伝承され『秀衡街道』とも呼ばれていた。この仙人峠を越える目印となっていたのが、ひときわ目立つ姥杉だった。樹齢約900年、樹高約30メートル、根本周り11.5メートルもあり、大人7、8人でやっと手が回るほどで、県内有数の巨木である」

 久那斗神社の鳥居をくぐり、巨木の塔を拝礼した後、仙人名水、花の秀衡街道、水無沢、トチ林、白根葵群落、不動明王、地滑り沢をたどってゆっくり1時間半余りをかけて姥杉に到着する。自称巨木愛好家の前釜石市議会議長さんは、この姥杉に会いたいがために早朝5時過ぎに家を出られたとの事。この日は、釜石市や盛岡市、一関市を含めて過去最大の47人の参加者があり、巨木の魅力を改めて感じる機会となった。

 二週間ほど前、この周辺で3人の登山者が熊に襲われる事故があったため、参加者はそれぞれ鈴や警笛を鳴らしながら、少々緊張感のあるトレッキングとなったが、森林独特の澄んだ空気に癒され、心が洗われるような山行であった。巨木の会ほか、日々環境整備を続ける地区住民の皆さまにも深く感謝申し上げたい。

 北上市長 髙橋敏彦

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更新日:2019年02月28日