蝦夷の赤がめ勢ぞろい!特別展「蝦夷の赤い甕 -最強の蝦夷は和賀川にいた-」開催!
蝦夷の謎に考古学的視点からせまる特別展です
北上市立博物館本館では、令和2年11月1日(日曜日)から令和3年3月7日(日曜日)まで今年度の特別展「蝦夷の赤い甕 -最強の蝦夷は和賀川にいた-」を開催します。
古代、東北地方には蝦夷(えみし)と呼ばれる人々が住んでいました。8世紀の終わりごろから9世紀の初めにかけて、蝦夷はこの地に侵攻してきた京の軍勢と激しく交戦し、その戦は「陸奥国38年戦争」「蝦夷38年戦争」等と呼ばれています。
東北古代史の一大事件として今なお多くの研究者たちが真実を明らかにしようと研究をかさねていますが、今までその主流となっていたのは文献に記されたことを根拠とする文献史学の立場に立って行われていたものでした。
この特別展では、それとは逆に考古学的視点からこの38年戦争の謎に迫ります。
赤彩球胴甕(せきさいきゅうどうがめ)とは…?
和賀川流域から出土した赤彩球胴甕
この展示にける赤彩球胴甕とは、奈良時代から平安時代にかけて北東北太平洋側地域において多く出土している、表面が赤く塗られた薄焼きの土器のことを指します。
出土分布には県内でも粗密がありますが、ちょうど8世紀後半から9世紀初頭にかけての遺跡で多く出土します。
このことは38年戦争と何か関係があるのでしょうか。
コロナ禍により「すべて」とまではいきませんでしたが、日本各地から赤彩球胴甕が大集結しました。その中には岩手初公開となるものもあり、今冬大注目の特別展です。
関連講座など
新型コロナウイルス感染症への対策を十分に行うことが難しいため、当初予定していた「歴史探訪会 ~蝦夷の足跡を訪ねて~」は実施を見合わせました。
代わりに人数を限定した展示解説会を開催します。
別ページにて詳細をご案内しておりますのでそちらをご確認ください。
特別展概要
会期 ・・・ 令和2年11月1日から令和3年3月7日まで
会場 ・・・ 北上市立博物館本館
会期中の休館日 ・・・ 12月7日、14日、21日、28日~31日、
1月1日~4日、12日、13日、18日、25日、2月1日、8日、12日、15日、22日、24日、3月1日
観覧料金 ・・・ 有料です。
一般500円、高校生240円、小中学生170円、未就学児無料。
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更新日:2020年11月27日