定例記者会見・平成26年8月
平成26年8月5日(火曜日)の定例記者会見
とき:午前11時~11時35分
ところ:市役所本庁舎2階庁議室
1 平成26年度北上市総合防災訓練について (説明:消防防災部消防防災課)
2 平成26年度水資源功績者表彰について (説明:生活環境部環境課)
3 その他
第53回北上・みちのく芸能まつりについて (説明:商工部商業観光課)
市長から
おはようございます。この間のみちのく芸能まつりは、おかげさまで事故もなく皆さんに楽しんでいただいたと思っています。入り込み数については、後ほど報告申し上げますが、昼間の暑さがきいたところが若干、昨年より人数がいかなかったのかなと分析しているところです。夜の部については非常に盛り上がってもらったと思っています。それから先ほど司会から話がありました、昨日、国土交通省にまいりまして平成26年度の水資源功績者表彰を受賞してきました。全国で個人が2人、団体が7団体の受賞ということです。受賞団体が和賀川の清流を守る会という団体で受賞したもので、この和賀川の清流を守る会については30年以上にわたって和賀川の水質の浄化、あるいは親水美化活動への支援にかかわる団体が多くて、和賀川に親しみながら和賀川をきれいにするという活動を続けてきた、そういう活動を評価していただいたものと思っています。河川パトロール、清掃活動ということで、建設業協会さんなどを中心としてまた、そういう活動を行う予定になっていますし、さらには今週末、トヨタカップ鮎トーナメントが開催される予定になっています。今年もまた200人定員ということではありますけども、250人ほどのエントリーがあるようで、川の状況も遡上状況もいいようで、盛り上がるのではないかなと思っているところです。今日の案件については8月30日、朝7時半から12時まで開催する予定になっている市の総合防災訓練について報告を申し上げたいと思います。主に本年度取り組んでおりました水害に対するハザードマップがある程度完成してきました。それに伴って土砂災害などに関する避難勧告あるいは避難準備情報の発信、避難指示、その基準になるものもまとめてまいりましたので、そういったものをある地域を特定させていただいて、実際に市民の皆さん地域の皆さんにも参加していただいて訓練を行うという形にするものです。今年は相去地区と鬼柳地区、この二つの地区で一緒に行おうというものでありまして、北上総合運動公園が中心になる訓練になります。その上で第2ステージとして、体験をしたり炊き出し訓練をしたり見学をしたり、そういう二段構えの構成訓練になっています。今回、避難訓練の中でも重点的に行うのは情報伝達です。避難準備情報、勧告指示、氾濫発生情報、そういったものがうまく住民の皆さんに伝えることができるかというところがポイントになろうかと思います。詳細は、それぞれ担当から申し上げます。
平成26年度北上総合防災訓練について (説明:消防防災部消防防災課)
北上市総合防災訓練は防災週間の一環として、平成24年度から地域住民参加体験型総合防災訓練として実施しているものです。平成24年度は岩崎地区、平成25年度は黒沢尻北地区で地震を想定した訓練を行いましたが、本年度は鬼柳、相去地区で大雨洪水時を想定した避難行動訓練を実施します。その後9時からは北上総合運動公園で参加体験型総合訓練を行います。訓練の内容ですが、前半第1ステージとして大雨洪水時を想定した避難訓練を行います。後半第2ステージでは参加体験型の訓練を中心に実施します。第1ステージは7時半からですが、大雨による浸水被害を想定した避難訓練を実施します。内容については、鬼柳、相去地区の住民への避難情報の伝達、自主防災組織が中心となっての避難訓練となります。今回、情報伝達手段として緊急速報メール、北上ケーブルテレビによるL字放送、消防団などによる巡回を予定しています。訓練後に住民の皆さんにアンケートをお願いし、伝達方法、避難行動をスムーズに行えたかの検証を行いたいと思っています。第2ステージは9時から北上総合運動公園で実施する訓練ですが、体験型訓練として大人、子どもを対象にしています。初期消火訓練、応急救護体験訓練、起震車「しんちゃん号」を県から借りて地震の体験訓練を行います。宅内浸水防止訓練を地域の皆さんと一緒に行います。子ども向けとして、ポンプによる放水体験、はしご車乗車体験、火災時の煙体験など実施します。このほかに関係機関団体の協力をいただきまして、消防車両、ガスの復旧の仕方、防災関連グッズの展示コーナーなどを設けています。最後になりますが、北上市婦人消防協力隊連絡協議会の皆さんによる炊き出し訓練も予定しています。11時ごろ炊き出しの配布をだいたい400食ぐらいしたいと考えています。住民の皆さんに見学していただく訓練ですが、消防団による火災消火訓練、倒壊家屋救出訓練、NTT東日本による通信確保訓練を行います。この訓練は災害現場を想定した、地域住民と関係機関による災害対応型の訓練ということで実施します。
平成26年度水資源功績者表彰について (説明:生活環境部部環境課)
昨日、国土交通省で本年度の水資源功績者表彰の受賞を受けてきました。和賀川の清流を守る会については、資料として水資源功績者の功績概要にありますが、昭和47年設立し、以降流域の自然環境の保全、公害汚染・不法投棄の防止を目的として活動してきました。構成は流域の自治体、企業など42団体。主な活動内容は、年2回行っている河川パトロール、清掃活動、住民を対象とした自然探索会、休廃止鉱山の水質調査、和賀川の自然保護意識啓発を目的とした児童などの水生生物調査や河川の清掃活動に対しての親水美化活動への活動支援ということで事業を進めているところです。受賞については、和賀川の清流を守る会のほか2個人6団体が受賞しています。そのほかの団体の詳しい内容は、国土交通省のホームページをご覧ください。
第53回北上・みちのく芸能まつりについて (説明:商工部商業観光課)
マスコミの皆さんには暑い中3日間、取材・PRなどのご協力ありがとうございました。おかげさまで大きなトラブル、事故、熱中症も気にはしていましたが、病人などがなく、無事に終えたことに感謝申し上げます。入り込みについてですが、速報ということで詳細は確認・取りまとめ中です。入り込みは約35万7,000人ほど、昨年に比べて3万2,000人減、パーセントで言うと約8%減くらいかと思います。これについては、暑すぎたのかなということで実際、慣れている鬼剣舞の庭元から「太鼓叩いてこれだけ汗が出たのは初めてじゃないか」という声をいただきました。毎年来ているお客さんからも「今年はすごい暑さですね」とおっしゃっていた人もいましたし、「今年は暑いから花火など家で見るか」という声もありました。初日、日中短時間ではありましたが雷雨があったため、「夕方心配だから」という声も聞かれました。そういったことが原因かなと思っています。入り込みとしては若干少なかったわけですが、東京やアメリカから初めてきたグループと話をしましたが、「いろいろな芸能が見られてすごいまつりですね、今回初めてでしたがファンになりました」と感激して帰られましたし、花火も規模としては全国には大きいものがあるかと思いますが、「頭上で見れる迫力は隅田川花火大会と匹敵しますね、臨場感はすごいですね。上を見上げれば華やかな花火、下を見ればゆったりと流れるトロッコとのコントラストがすごいですね」という声も聞かれ、踊る人には暑すぎて迷惑を掛けたかもしれませんが、見る人の満足度は高かったのではないかと思っています。おかげさまで53回を終わらせていただきましたが、国体の年は55回、60回と回を重ねて完成度を上げていきたいと思いますので、引き続きご協力をお願いします。
質疑などその他
/和賀川の清流を守る会の会長は市長か。
→そうです。
/水資源功績者表彰は俗にいう大臣表彰か。
→国土交通大臣表彰です。
/北上市総合防災訓練は、大雨洪水を想定したものは初めてで、今までの訓練と違うことはあるか。ハザードマップが変わることで住民の皆さんの行動が変わるのか。
→今回のハザードマップの中で避難所の見直しもしているのですが、相去、鬼柳に関しては、前回のハザードマップだと北上総合体育館と南中学校を指定して、鬼柳は南中学校、相去は北上総合運動公園という区分けをしていたのですが、実際、浸水想定区域の人数から換算すると、その分では足りないということで、北上総合運動公園をベースに中学校、小学校、翔南高校を再設定しているところです。実際は避難勧告の区域によって避難対象の世帯・人数が変わりますので、どこどこの区はそこの学校と指定しないで、そのエリアで順序に避難所を開けていくことの想定を考えていますので、今回の訓練は鬼柳、相去地区の住民の人は総合体育館に避難していただく想定になっています。この点は今までのハザードマップと若干違うところです。
避難勧告などを今回、初めて緊急速報メールを使って流しますので、そういった情報がどう伝わるか住民の人も初めて知りますので、災害時はこうなるんだなと確認できる訓練になると思います。
/鬼柳から北上総合運動公園へは相当遠い感じはするが、実際災害が起きたときも一気にそこまで避難するのか
→川の付近の人は一気に逃げるという想定もありますが、今回鬼柳の全部の区に避難勧告を出すのですが、区の中でいったんここに逃げようねという構築を今、区の中でしているところもあります。ただ、一時的な避難所も浸水が起こらないところに設定していただきたいので、そうなると2段階で避難しないといけないので、なるべくなら高台に逃げるというのが命を守る一番の最善の方法かと思います。
/訓練当日の避難は徒歩、車でもいいのか。
→今回は健常者と健常者が要支援者となって避難する想定ですが、大雨の中、歩けない人もいるので、車での避難というのもあり得ます。
/鬼柳、相去地区の場合は、北上総合運動公園まで一気に逃げるというのはしょうがないのか。
→もし決壊すると鬼柳の和賀川合流地点から相去の所まで、東北本線のあたりまで浸水することになります。50センチメートルの所もあればもっと深いところもありますが、決壊まで想定されるとなれば、高台の方に一気に逃げていただくことになります。
/そのことは住民の人は分かっているのか。
→ハザードマップの浸水想定区域というのは前回のものと変わっていませんので、区域自体は前のハザードマップで分かっています。今回再設定した避難所についてはまだハザードマップを公開していないです。ただ、鬼柳、相去の訓練に係る説明では今度の避難所は新しい設定になります、まずは人数を収容できる北上総合体育館から順次開けていきますという説明をしていますので、鬼柳、相去の住民については再設定のことは分かっています。
/新しいハザードマップはいつ発行するか。
→最終調整で細かいところを詰めているところですので、今のところ9月末に全戸配布の予定です。
/対象世帯はどのくらいか。
→訓練参加世帯について、鬼柳、相去地区全てで2,552世帯。避難勧告は相去については1~4区に出します。鬼柳については1、2区に避難勧告を出しますが、1~5区に関して全て避難して参加していただくことになっています。避難勧告を出す対象世帯数については1,187世帯、3,165人です。
/緊急速報メールや北上ケーブルテレビのL字放送は市民全員が分かるのか。
→そうです。
/対象はどこかと分かるのか。
→訓練ということで、「どこどこ地区に勧告」ということで出します。
/緊急速報メールや北上ケーブルテレビのL字放送は初めてか。
→はい。北上ケーブルテレビのL字放送は26年3月から運用を開始していますが、初めて避難勧告などで使用します。
/緊急速報メールは市内にいる人全員に送られるのか。
→全員に送られます。緊急地震速報と同じ仕組みですので、市内にいる人、別の市町村から来ている人も携帯電話を保有していれば、北上エリアにいる人全部に送られます。
/訓練と分かるように送られるのか。
→訓練と分かる文面配信をします。8月8日発行の広報で緊急速報メールについて周知します。
/アンケートは参加者対象か。
→鬼柳、相去地区の人にお願いしたいと考えていました。
/要援護者の人たちも避難されますよね、地域の人たちで基本的に避難してもらうことになるのか。
→自分たちで逃げる手段を今回やってほしいということでお願いしています。地区の自主防災組織の人たちと地域の人たちが打ち合わせをして、どのようにするかということは決めているようです。
/車でも、どんな手段でもいいから避難所に行くということか。
→はい。
/参加人数はどれくらいか。
→700~800人を想定しています。
/700~800人というのは住民とは別か。
→避難勧告の発令地域が3,165人で地区の人口になりますが、実際に参加していただけるのが700~800人かなと、地区の自主防災組織とは話をしています。
/700~800人というのは関係機関も含めての数字か。
→はい。
/暑さで芸能まつりの人数が減ったとのことだが、盛岡さんさ踊りなどと日程が被って、良かれ悪しかれだったかと思うが、その影響はあるか。
→これから分析しますが、影響がなかったとはやはり言えないと思います。日中、盛岡さんさ踊りに行ったから、夜は芸能まつりに来たとか、逆パターンもあります。岩手の代表的なまつりを2つ見れるということでは、日程が重なった部分で多少影響はありますが、良かったのではないかと思います。
/金・土・日ではなかったときの入り込みはどうか。
→平成18年から変えて、約10年前までは8月7日~9日としていました。平成18年からは土・日・月です。昨年から金・土・日になりました。24年は29万4,000人です。震災後2年目ということで、震災の年よりは若干上回りましたが、震災から1年ぐらいしか経っていないということでこの数字です。
/震災前で多いときの入り込み数はどのくらいか。
→38回、39回あたりが50万人でした。この50万人という数字は芸能まつりで1番多いかなと思います。
/展勝地側からも花火を見れるようになったが、人は入っていたか。
→展勝地駐車場はほぼ満車でした。花火観覧駐車券は完売しました。
/収益的には昨年より上回るか。
→新たな有料会場ということで、人件費、告知看板作製、当日の運営の支出がありますので、それほどです。
/珊瑚橋が通れなかったようだが、帰りに時間がかかったか。
→予定より通行止め解除は早かったです。珊瑚橋は9時15分には歩行者を、9時半には車両を通しました。
/警察沙汰のトラブルはなかったか。
→大きなトラブルはありませんでした。
/八重山高校は花火まで残る予定だったか。
→はい。八重山高校のおかげで公演会場も一瞬で雰囲気が変わり、喜んでいただけました。八重山高校からは「沖縄と同じくらいの暑さですね」と言われました。八重山高校は全国高等学校総合文化祭から引き続きということで来ていただきましたが、生徒たちは全国大会に2回出たような感じで非常に感激して帰られました。
/市長から芸能まつりの総括を。
→八重山高校の生徒たちに盛り上げてもらったと思っています。さくらホールも昨年よりだいぶ入場者が増え、2階まで埋まっていましたし、花火会場にも浴衣で来てもらい、大いに楽しんで周りも盛り上げてもらい、非常にありがたかったです。花火のトロッコが流れなかった件について、風と川の流れだけではなく、トロッコそのものにも課題があると部会で分析しているようです。16日にもう1回同じトロッコを使ってトロッコ流しをするので、本当に川の流れと風だけの影響だったかを確認すると言っていました。
/八重山高校が来たわけだが、翔南高校も行くこともあるか。
→10月のマラソン大会のときにこちらで友好都市の交流会を開きますが、そのときは中学生20人くらい来るようです。中学生同士の交流会をこちらで開きたいですし、来年はこちらから来てほしいという話をいただいています。
/中学生が行くのは石垣島マラソンのときか。
→いつになるかは中学校のスケジュールもあるので未定です。
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更新日:2019年02月28日