定例記者会見・平成26年9月
平成26年9月2日(火曜日)の定例記者会見
とき:午前11時~11時50分
ところ:市役所本庁舎2階庁議室
1 土砂災害及び河川洪水の避難勧告等の発令基準について (説明:消防防災部消防防災課)
2 第18回アジアマスターズ陸上競技選手権大会・第35回全日本マスターズ陸上競技選手権大会について (説明:スポーツ推進課)
3 いわてまるごと肉フェスタ、きたかみまるっとフェスタについて (説明:商工部商業観光課)
4 その他
市長から
おはようございます。今日の3件の概要についてお話しします。土砂災害及び河川洪水の避難勧告等の発令基準についてですが、先般議会全員協議会でお話ししていますが8月30日、先週の土曜に市の総合防災訓練を行いました。その際に河川洪水に対する避難訓練を実施しました。さまざまな情報伝達などの課題が確認できました。今、政府を挙げて避難に関するガイドラインの見直しをして今年の4月にとりまとめ、各自治体ともそれに向けて見直しを行ってきましたが北上市としても土砂災害にあわせて、今まであった洪水災害等の避難勧告等についても一部見直し、合わせて整合性を図ったというのが今回の発令基準です。なかなか政府等の検証を受けても、人々は今まで経験のないものについては大丈夫だろうという前提にたって行動するということで、なかなか避難行動に結びつかないということが言われているので、このガイドライン、基準を徹底し、この後発行するハザードマップと合わせて市民の皆さんにしっかりお伝えしようと考えています。
それから2番目のアジアマスターズ陸上競技選手権大会で9月19~23日にかけての大会で、それに向けて観光マップを4か国語で対応したり、北上ライオンズクラブの50周年で北上総合運動公園のウェルカムボードを4か国語で設置していただいたりという形で盛り上がりをみせています。さらに9月7日には相去地区周辺の清掃活動などおもてなしイベントを行う予定です。市民総参加で3,000人をなろうとする大会役員・選手をお迎えしようという体制になっています。日程などもお伝えいただければと思います。
3番ですが併せて総合運動公園でいわてまるごと肉フェスタを開催する予定になっています。これは県南広域振興局を中心とした実行委員会が主催で開催します。また街中ではきたかみまるっとフェスタも同時開催をする予定になっています。併せて北上を訪れた皆さんに楽しんで帰って頂けるようにしたいと考えています。
本日の記者会見の内容は以上になっていますが10月12日にはいわて北上マラソンが行われる予定ですが、8月31日に申し込みを締め切りました。昨年は2230名のエントリーをいただき、今年は5キロの部門をつくり2600人の参加を目指してきました。郵送での申し込みもあるのでまだ確定はしていませんが、昨日までの到着分の人数は2,531人ということでもう少しで目標達成になり、多くの参加をいただいていて、これもまたおもてなしの準備もしていきたいと考えています。これに併せ石垣市との友好都市提携記念のイベントも開催する予定になっています。詳細については担当から報告します。
土砂災害及び河川洪水の避難勧告等の発令基準について (説明:消防防災部消防防災課)
土砂災害、河川洪水災害にかかる避難勧告の発令基準を3つ設定したものです。内閣府が今年の4月に避難勧告の判断伝達マニュアル作成ガイドラインを作成し、これを受けまして北上市でこれまで明確でなかった判断基準の見直しを行って作成をしたものです。お手元の資料の2番の避難勧告等の発令基準についてです。発令基準について、土砂災害の避難準備情報の発令基準についてですがひとつめが大雨警報が発表され、3時間以内に土砂災害の発令基準を超える恐れがあるときに発令ということになります。
県の土砂災害監視システムで監視をしながら3時間以内に値を超えるか超えないか確認をしながら発令をするところになります。それから大雨注意報が発令されている中で、夜間、翌朝早朝にかけ大雨警報に切り替わる可能性がある場合にも準備情報が発令されます。それから台風ですが、夜間から明け方に接近が予想される場合の3つの避難準備情報が発令される場合になります
次に避難勧告ですが土砂災害警戒情報が発令されているという条件で避難勧告が発令されます。それから土砂災害の大雨警報が発令されている状態で記録的短時間大雨情報が発表されたという状態で発令されます。もうひとつが土砂災害の前兆現象ということで、わき水、地下水のにごり、近くの渓流の水流の変化が発見された場合に避難勧告が発令されます。
一番拘束力が強い非難指示ですがこれは土砂災害情報が発表され、記録的短時間大雨情報、1時間の雨量が100ミリが発表された場合は避難指示に切り替えることになります。それから土砂災害が発生した場合にも市内全部に避難指示が発表されることになります。
一方、河川の洪水災害の避難準備情報ですが水位が氾濫注意推移に達し今後も水位の上昇が予想される場合、基準を超えてまだまだ水位が上昇する場合に避難準備情報が発令されます。同じく避難勧告ですがこれも水位が避難判断水位に到達し、危険水位に到達すると見込まれる場合に発令します。次に避難指示ですが氾濫危険水位に到達し水位の上昇がまだ予想される場合に発令されます。それから、堤防の決壊、また決壊の恐れがある場合です。あと、堤防の決壊につながる漏水が巡視で確認された場合ということになります。土砂災害、河川洪水災害それぞれ避難準備情報、避難勧告および避難指示の発令基準を明確に定めました。あとは伝達手段として災害時の緊急速報メール、ケーブルテレビのL字放送、市の防災無線による連絡。消防団の車両による広報、市のホームページなどで市民への伝達方法も一緒に示しております。
避難勧告等の発令にあたり雨量の情報、水位情報をリアルタイムで監視することになります。避難勧告等の発令の判断を監視しながら行うこととしています。この避難勧告の発令の遅れにつながる、夜間、休日等については、災害が発生した場合職員、市の防災課の職員になりますが、2名体制でリアルタイムに気象情報を監視しながら、状況をみながら職員体制を強化し、避難勧告の発令、準備に備え、対策本部が迅速に設置できるように体制を構築したものであります。資料の3番ですが土砂災害および河川災害のへの対応体制について土砂災害、洪水災害の職員の動員ということで記載してあります。大雨警報等が発令されると職員が登庁して、職員が水位、気象情報を監視するということになります。この時点で警戒本部が立ち上がります。警戒本部長は消防防災部長になります。大雨警報の土砂災害の警報に切り替えられると企画、消防防災部等で監視情報をさらに強化し、企画部長にも入ってもらい避難準備情報の発令の検討に入りますし、災害対策本部等の設置の検討にもはいります。土砂災害の発生になると災害対策本部の設置になり、本部長は市長になり、避難勧告発令、避難指示を行っていきたいと考えています。
今後の日程ですが9月に入ってから各地区への避難勧告等の住民説明を行う予定になっています。土砂災害の指定区域の住民を対象にしながら16地区単位での全体説明を行っていきたいと考えています。私の方からは以上です。
第18回アジアマスターズ陸上競技選手権大会・第35回全日本マスターズ陸上競技選手権大会について (説明:スポーツ推進課)
第18回アジアマスターズ陸上競技選手権大会・第35回全日本マスターズ陸上競技選手権大会の事業概要ですが日本での開催は平成10年の沖縄大会以来16年ぶり2回目になります。開催期間は9月19日(金曜日)から23日(火曜日)の5日間となっています。大会関連行事ですが19日に開始式を午前9時10分から行います。20日には大会参加選手のパレードをさくら野百貨店周辺で行われるまるっとフェスタにあわせて、さくら野周辺で行います。専大北上高校のブラスバンド部にも参加してもらい、賑やかに行えるよう準備をしているところです。20日、23日には開会式・閉会式、国際交流レセプション、さよならパーティーを予定しています。会費制ではありますが市民の方も参加可能で、シティプラザ北上で開催します。併催事業として、いわてまるごと肉フェスタ、まるっとフェスタ。それから大会期間中は国際屋台村を開設し選手のほか大会役員やボランティアスタッフの昼食の提供にも活用したいと考えています。それから期間中はシャトルバスを配車し、北上駅、さくら野百貨店、北上総合運動場のルートで15分から20分の間隔で運行し、選手の他に、応援してくださる市民の人に移動の手段として対応しいきたいと考えています。
期待される効果ですが資料のほうに6項目記載していますが、特に3番目の小・中学生から高齢者までの幅広い年齢の方々、また各種市民団体の幅広い方々の国際交流を図っていける効果があること。それから4番目の沿岸ツアーによる被災地の現状視察なども企画していますが、これによってアジアの国々に対して震災復興支援に対する感謝と復興に向けてさらに頑張っている姿をみていただきたいということ。それから6つめにあります、市民、通訳ボランティアのおもてなしの実践交流が、2年後の希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の成功、ILC誘致への弾みとなると考えています。
続いて資料裏面の大会参加状況です。国内は全国47都道府県から1,944人の参加がありその中で最高齢は男性103歳、女性91歳となっています。国外からは16か国937人が参加、国は確認がとれていませんが最高齢の男性は116歳ということで申し込みがあるとのことです。あわせて2,881人の選手が参加していただけるということです。
そして大会に向けたおもてなしの取り組みですが市内の看板の多言語化をすすめていまし、タクシー組合にはタクシーの車内にミニポスターを設置し大会をPRしていただいています。それからひとり一花プロジェクトということで北上市花いっぱい運動推進協会の取り組みの中で相去・鬼柳地区からはプランターの花、合わせて200個を競技場正門から競技場に向かう沿道に設置することにしています。広く市民からハンギングバスケット200個の協力をいただくことになっています。それから市内の小中学校には応援ののぼり旗、応援旗を作成していただき大会当日には選手を応援していただく、保育園・幼稚園も応援に参加していただきます。最後に市民のボランティアによる大会運営ということで、老人クラブ・自治組織のボランティアスタッフのご協力の他に通訳ボランティア、それから各種大会運営にあたるスタッフ約250人ほどの協力をいただけることになっていて市民総参加で見学、運営、応援ということで大会が進んでいくよう準備を進めています。
以降のページは各種目ごとのプログラムになっています。トラック競技からはじまり跳躍競技、投てき競技という順番になっています。初日は午前9時30分の競技開始になっていますが20日からは午前8時00分から競技開始、午後6時00分終了となっています。陸上競技場だけでなく補助競技場も競技を行います。
いわてまるごと肉フェスタ、きたかみまるっとフェスタについて (説明:商工部商業観光課)
まず最初にいわてまるごと肉フェスタですが期日は9月20日、21日、23日ということで休日・祝日の3日間ということになります。場所はアジアマスターズが行われる総合運動公園です。
内容ですが食のイベント、肉のイベントですが、県南地域の食肉文化のPRということでいわての銘柄牛焼肉コーナー、これについては20日、21日のみになります。きたかみ牛のみ予約販売をしており、各プレイガイドで発売中です。県南地域の奥州牛とか前沢牛については当日販売になります。前売り券はまだ残数があるので引き続き告知をよろしくお願いします。23日は遠野のジンギスカンのみとなり、牛肉の販売はありません。その他はいわての食肉等を使ったいわてのうまいものストリートなどのイベントが予定されています。その他ステージイベントや先ほどアジアマスターズの説明でもありましたが、無料シャトルバスの運行。これはアジアマスターズ開催時期の午前7時00分から午後7時00分まで15分から20分間隔で駅からさくら野前、総合運動前を運行しお客さまのおもてなしを図ろうとするものです。詳細はチラシを見て頂ければと思いますがこのチラシだと3日間牛肉の販売があるように見えますが、23日はジンギスカンのみの販売だということを注意していただければと思います。
なおチラシの裏面で修正があります。会場イベント21日の鬼剣舞が黒石となっていますが黒岩の間違いです。訂正します。簡単ですが肉フェスタについては以上です。
続いてきたかみまるっとフェスタについてですが同じく9月20日、21日に開催します。例年、ご当地グルメフェスタという名称で開催していたもので今年で5回目ということになります。内容についてはB-1グランプリに出場できる愛Bリーグに加盟している12団体のグルメのPRあるいは地域おこしのPR。また、いわての各地ご当地グルメのPRコーナー。そして北上市内の多様な食材を活用したご当地グルメのコーナー。
またきたかみコロッケざむらい誕生祭としまして、経緯は詳しく分かりませんが、約10年ほど前に北上コロッケが誕生した時にコロッケを応援しようと学校の美術の先生がコロッケをモチーフに絵コンテをつくってくれたことがあり、当時はコロッケの材料の供給体制とか販売体制などが主でPRまで手がかからなくて、ちょっと眠っていたということだったのですが、イベント名称もまるっとフェスタと変えたのを契機に今回あらたなコロッケのキャラクターということで誕生祭を行いたいということです。
例年のグルメのイベントとは変更はありませんが名称が今までグルメイベントですとグルメの出店者のほうは調理して販売する。お客さんのほうは食べておいしかったとグルメのほうが突出していましたが単なるグルメイベントではなく地域イベントだと、地域イベントのひとつとしてグルメイベントを活用するのだという愛Bリーグの理念を元にまるっとフェスタという名称に変更しました。簡単ですが食のイベント2つについては以上です。
質疑などその他
/116歳は本当ですか
→申し込みを受けたマスターズからの情報です。詳細は追って。
/参加者一覧等はいついただけるのか。
→大会当日にプログラムを配布する予定。
/土砂災害指定区域は市では何か所あるのか。
→危険箇所が270箇所。111箇所が指定区域。まだ60%くらいの箇所が未指定。調査ができていなくて指定できていない。県で指定するもので広島の土砂災害を受け、市町村と連携してなるべく急いで調査をすすめていけないかとういうことになっているようだが、まだ市に話はきていない。指定されていない区域もハザードマップには掲載する予定でその区域も住民説明会の対象になっている。
/土砂災害指定区域の住民を対象となっているが、危険区域の住民にも説明はあるのか
→表記の仕方が間違っていますが、指定区域だけでなく危険区域の住民にも説明会を行います。全部で270箇所あり、住民説明には時間がかかると思うが、個別のエリアを住民に示さなければならないので時間がかかってもやっていきたい。危険区域指定区域のエリアから逃げることを地域の方々には考えていただかなければならないのでエリアの方々すべてを対象に考えていますので時間はかかる。市民の方々に危険だという認識をもっていただき、いざというときは逃げて頂くというのが大前提なので、そういったことを説明会では話したい。
/警報とか勧告の発令はだれが判断しても同じような基準はあるのか
→職員個々が判断するものではなく雨量や国の通達等で決まっているもので個人の判断は入ってこないものです。
/基準の適用はいつからか
→8月8日から適用されています。
/基準を作成する前には個人の判断になることはあったのか
→国のガイドラインで平成17年にできていたものがあり、市でもそれを参考に勧告など行ってきたが今回、全国各地で大きな災害が起き、国のほうでも見直しをかけ市町村で判断できる材料を示してくれるということになっており、それを今回北上市なりに見直して策定をしたものです
/土砂災害の避難準備情報で、「夜間~翌日早朝に大雨警報(土砂災害)に切り替える可能性が言及されているとき」とあるがどういうときか
→これは気象庁から出てくる情報で、翌朝にかけて雨が多くなるという予想があれば、市の消防防災課に情報が入ってくることになっているので、それを元に切り替えようというもの。どうしても朝方になると周知ができなくなるので前もってお知らせしようとするもの。
/防災訓練時のauのメールが届かなかったものは解消されているのか。
→市のシステムの入力を間違っていた。エリアの登録が間違っていてエラーが起こったもの。今auにテストができないか確認しているところ。auさんからはテスト環境がないと言われているが、総合防災訓練の中で課題がでできたので何とかテストできないかということで、修正分の確認をお願いしているところ。
/複数の伝達手段の確保について、コミュニティFMなど再度、視野に入ってくるのか、市としての意見をお聞きしたい
→コミュニティFMだけでなく、さまざまな伝達手段を再度検討しているところ。それを含め外部評価にもかけることにしている。それらを踏まえてまた議会には提案するということになる。
/他の手段だとどのようなものがあるのか
→今まで検討してきたものだと同報系の無線なども挙がったが聞こえにくいなどということもあった。茅ヶ崎ではポケベル電波を使ったものもありましたが、多額の設備費用がかかるということもあった。その辺は検討しているところ。
/避難勧告の発令基準について、今回広島での災害では空振りを恐れて、手遅れになったとの指摘もあるが運用面でそのあたりはどのように考えているか。
→研修などで空振りを恐れないということで統一されているので基準を超えたら迷わず出すということにしています
/県内の自治体で基準を持っていないところは他にもあるのか
→県の総合防災室からは8月中に基準を作ってくださいということで指示がでているので全部作られたのではと思っている。
/アジアマスターズの最高齢の情報です
世界最高齢はインドの方。100m、200m、400m、800mにエントリー。女性の84歳の方は台湾の人。投てき競技でハンマー、砲丸、円盤すべてに出場予定。国内最高齢の男性は103歳で京都の人。100mのみにエントリー、大会期間中に104歳をむかえるそうです。女性は熊本の人で100mと200mで出場予定です。
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更新日:2019年02月28日