北上市 市勢要覧
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 江戸時代には、北上川や和賀川での舟運や、奥州街道の宿場町として、多くの人やものが北上の地を行き交いました。当時の民俗芸能の特色は、統治していた藩によって区分されていました。しかし、比較的自由に越境できた「川の道」を通じて、垣根を越えた文化情報がもたらされたとされています。また、南部領と伊達領の境にあった和賀地方では、独自の文化が発展したと考えられます。民俗芸能の宝庫といわれるほど、数多くの民俗芸能が今も多くの団体に伝わり、各団体が伝承保存に努めています。おにけんばい9鬼剣舞鬼のような面を付け、勇壮に舞い踊る「鬼剣舞」は、岩手県全域に伝わる「念仏剣舞」のひとつです。現在でも地域に根付き民俗芸能として受け継がれており、北上市のみならず国内外で人気の民俗芸能となっています。

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