(12)JR北上線全線開通100周年を迎えて
JR北上線(北上駅~横手駅)は、今年11月15日に全線開通100周年を迎えました。開通当時は奥羽山系での鉄や銅など鉱脈開発が盛んであったことから、人も物資も行き来が盛んでした。現在は鉱山は閉じられ、いわゆる車社会となり、人口減少も相まって利用者が激減し、路線としての収支は非常に厳しい状況にあります。
鉄道は地域と地域をつなぐ基幹的社会資本であり、高校生や高齢者など交通弱者にとってはまさに「生活の足」でもあり、何としても守っていかなければなりません。このため、当市、西和賀町および横手市の行政・経済団体など関係者による協議組織を設置し、国やJR東日本に対する存続要望活動をするとともに、スタンプラリーやフォトコンテストなどさまざまな利用促進事業を展開しています。10月26日には、北上駅、ほっとゆだ駅、横手駅でそれぞれ工夫を凝らしたイベントを実施しました。
ぜひ、この100周年を契機に、JR北上線の重要性を沿線住民はじめ北上市民皆さんに改めて認識していただき、乗ったことのない人も一度は乗車体験していただきたいと思います。北上市地域女性団体協議会北上支部では、交流研修会としてJR北上線応援の旅を企画実施していただきました。このような応援の取り組みがもっと広がって、市民の皆さんに「マイレール意識」を持っていただき、もっともっと乗ってもらえればと思います。
私も先日、妻と最寄りの江釣子駅からほっとゆだ駅まで乗って、駅前の湯夢プラザでそばを食べ、ネビラキカフェでコーヒーを飲み、駅中温泉につかって、ほっこりしてきました。
皆さんも百聞は一見にしかず。紅葉の季節は終わりましたが、車窓から見る四季折々の移ろいゆく景色は美しく穏やかで、ほっとさせてくれます。
ぜひ、一度、ご乗車ください!
北上市長 八重樫 浩文
(広報きたかみ令和6年12月号「お元気ですか 市長です。」より)
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更新日:2024年12月20日