(19) 消防団の今後に思いをはせて
消防団の今後に思いをはせて
東日本大震災、能登半島地震、2月の大船渡市林野火災あるいは近年頻発する豪雨災害の例を持ち出すまでもなく、平穏な日常を脅かす災害はいつ襲ってくるか分かりません。
そうした中で、地域ごとに配備されている消防団の役割と重要性、そして市民の期待はますます高まっています。しかしながら、少子高齢化や働き方・価値観の多様化などにより消防団員の確保が年々難しくなっていることは、市民の皆さんも承知のことと思います。
突然襲ってくる災害に対する危機感と、いざという時に団員が集まらず出動できないかもしれない焦燥感。市議会6月通常会議でも、団員不足対策と処遇改善に関し質疑が交わされました。市としても、特定の業務のみ行う「機能別消防団員」および広報活動に特化する「機能別分団さくら隊」の導入や「消防団応援の店」での特典制度のPR、本年度から消防団各部の屯所および車両の維持管理のため新たに予算化した「運営費交付金」など、環境改善に取り組んでいます。
こうした中、本年度も北上市消防操法競技会が展勝地公園駐車場で6月8日に行われました。操法大会とは、小型ポンプなど消防機器の操作技術を競う行事です。昨年入団したばかりの私の長男も、補助員として初めて参加しました。会場は、てきぱきとした団員たちの見事な所作と元気な掛け声、そして声援で熱気に包まれました。競技後は、各団員とも充実感にあふれていました。
「北上市消防団のしおり」には、『団員を支えているのは、団員一人一人の旺盛な郷土愛護の念とご家族のご協力、さらには市民の皆さんの温かいご支援によるものです。』とあります。
北上市消防団の今後の活躍を願ってやみませんし、市としても団員が充実した活動を続けられるよう、さらなる環境の整備を進めていきます。
北上市長 八重樫 浩文
(広報きたかみ令和7年7月号「お元気ですか 市長です。」より)
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更新日:2025年07月15日