(20) 「縁」を紡ぐ青空法話

 「縁」を紡ぐ青空法話

 7月19日、和賀地区自治協議会の主催で、和賀町岩沢の多聞院伊澤家住宅に隣接する久那斗神社で、22回目の歴史・文化講座「青空法話」が開催されました。平成14年に中尊寺から株分けされた中尊寺ハスの美しい花々が咲き誇るこの時期に、毎年行われています。地域の皆さんが手作りで会場設営・運営をしており、数日前にはTDKエレクトロニクスファクトリーズ様などによるボランティア協力もいただき、周辺の草刈りなどの美化活動も行われました。

 そうした温かい心のこもった会場で、中尊寺の奥山元照貫首から「一生の計は本日にあり」のお題目で法話がありました。一日一日、今この時を、人のためにできることを一生懸命尽くすことの大切さを説いていただきました。

 折しも、青空法話を長く務められました山田俊和前貫首が3月に、中尊寺ハスの株分けにご尽力くださった菅原光中前大長壽院住職が7月にお亡くなりになりました。また、初回開催時の市長で昨年まで元気に参加されていた伊藤彬さんも1月に亡くなられました。先人たちに育てられ、見守られながら、地域主導で連綿とバトンをつないできた「青空法話」。今回の来場者には特別に、奥山貫首書の「縁」のうちわが配られました。それを手に、人はさまざまなご縁で生かされていることを思いました。

 一昨年の青空法話では、奥山貫首から「くさとりの くのじをとりて さとりかな」という歌が来場者に紹介され、私は、その色紙を市長室に置いて、毎朝拝見して、気を引き締めています。草取りに象徴される一見やっかいだがやらなければならないこと、苦だと思わずに一生懸命取り組むことが心の安寧につながっていくと信じながら。

 北上市長 八重樫 浩文

(広報きたかみ令和7年8月号「お元気ですか 市長です。」より)

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更新日:2025年08月15日