北上市民俗芸能ライブラリー

北上市は、民俗芸能の宝庫と言われ、多くの団体が伝承保存に努めています。 ここでは、北上市の民俗芸能を画像とともに紹介いたします。(下記関連ページリンクを参照してください)

≪鬼剣舞-おにけんばい≫

 岩手県内の念仏踊の中で最も知られている芸能が「鬼剣舞」です。

頭や腰を巧みに動かしながら勇壮に、ときには華麗に踊るこの芸能は、長い伝承の中で愛され完成された庶民の芸術作品といえます。

いかめしい面を付けて踊ることから一般に「鬼剣舞」と呼ばれていますが、鬼ではなく仏の化身であり、面には角(つの)がありません。

面の色には白・青・赤・黒の4色があり、この4色の面は五大明王の4人の神様を意味します。あとの1人はカッカタと称する道化面をかぶり、これが不動明王を意味していると言われます。

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鬼剣舞

≪鹿踊‐ししおどり≫

 一般的に岩手県内で鹿踊といえば太皷系鹿踊を指しています。

この芸能の特徴は、踊手自身が自ら太鼓を打ち、歌もうたい、しかも重さ15キログラムの装束を身につけて踊るという、一人三役をこなすハードな芸能である点です。

踊組は8人で構成され、そのメンバーの中心に位置する踊手を「仲立」と呼び、チームのリーダーです。他の7人にはそれぞれ別々の踊りが振り付けられており、これらの踊手をいかにリードしていくか、芸能の良し悪しは仲立の肩にかかっているのです。

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鹿踊

≪神楽-かぐら≫

 神様に奉納する芸能を岩手県内では「神楽」で総称します。県内で最も数の多いのは「山伏(やまぶし)神楽」で、神道に帰依(きえ)した神楽と言えます。

代表的な早池峰(はやちね)神楽には岳(だけ)神楽系と大償(だいじょう)神楽系の二大流派があり、大迫町を中心に周辺に数多く分布します。また、修験道の影響が色濃く残る「大乗神楽」に対し、「南部神楽」は娯楽性が高まり、その影響は薄れています。

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神楽

≪田植踊‐たうえおどり≫

 夏や秋に演じる民俗芸能が多い中、田植踊は正月や初春に農作物の豊作を祈って踊る予祝芸能です。岩手県内のほぼ全域に分布していますが、やはり数が多いのは穀倉地帯の北上平野から南の地方であり、厳寒期に屋外で自然に対して祈りを捧げます。

≪大神楽‐だいかぐら≫

 大神楽は別名伊勢流神楽と呼ばれます。伊勢神宮への参拝に行けない庶民が、神楽の舞を奉納することによって参拝の代用をしたことから「代神楽」と呼ばれるようになり、「大神楽」や「太神楽」と名称が変化しました。獅子の威力を借りて厄を払う獅子舞が中心の大神楽は、庶民の娯楽芸能、縁起の芸能として伝えられています。

≪奴踊‐やっこおどり≫

 祈りの芸能とは別に、時の領主への祝いの芸として発達した風流芸能が「奴踊」です。領主に随行する足軽が、道中で槍や道具類を手際よくさばきながら行進する様を芸能化したもので、北上や花巻地方を中心に普及しました。

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更新日:2019年02月28日