【終了】企画展「ちょっと昔の北上市」(令和2年8月22日から10月25日まで開催)

昭和を中心とした「ちょっと昔」をご紹介しました

博物館本館を会場に、なつかしの道具から時代の流れや市民のくらしを振り返る企画展「ちょっと昔の北上市」を開催しました。

平成3年(1991)に旧北上市と和賀町、江釣子村が合併してあたらしい北上市になってから、来年でちょうど30年になります。この企画展では、30年前の北上市はどのような街だったのか、また、人々のくらしはどのようなものだったのかを日用品を通して振り返ってみました。

「北上市」という名前が誕生したのは昭和29年(1954)のことです。インフラ整備や公共施設の建設が相次ぎ、市として発展しはじめたのは昭和30年代、40年代になってからでした。

お子さまから大人の方まで、期間中1,811人の方々に見学していただきました。道具の移り変わりを通して北上市のあゆみと市民のくらしの歴史を感じていただけたのではないでしょうか。

  

 (チラシ画像をクリックすると、PDFファイルが開きます)

展示した資料を一部紹介!

  • 扇風機

今年初めて展示しました。日本では大正時代にはすでに扇風機の大量生産は開始されていました。北上地域では大正3年に黒沢尻に電灯がともり、その後徐々に電線が延びていきます。 

大正13年に黒沢尻の若宮町に開業した菊池電機の営業案内には、取り扱い品目の中に「旋風機」と掲載されており、夏の暑さをしのぐ扇風機がこのあたりでも普及していたことがうかがえます。

展示する扇風機は立花地区の方からいただいたもので、欠損している箇所もありますが、形状から大正末期頃に製造されたものだと考えられます。この扇風機は、前面カバー中央部分に「SEW」という文字がデザインされています。これは、東芝の前身である「芝浦製作所」のマークです。

また、昭和50年代に購入された三洋の扇風機も展示しました。ダイヤル式スイッチや大きめボタン、配色などが時代を感じさせます。製品デザインの視点で現代と比較するのも面白いのではないでしょうか。

こちらの昭和の扇風機は、館内換気も兼ねて定期的に稼働させました。昭和の風を感じることができたでしょうか。(安全に配慮したうえで実施しました)

 

  •  ダイヤル式黒電話

北上では 昭和39年(1964)3月1日から、従来の交換手が仲介していた方式からダイヤルを回して直接相手へつながるダイヤル式に切り替わりました。電話番号もこのときにすべて変更となり、4桁の番号になりました。当時の北上管内電話加入件数は、1919件だったそうです。昭和38年に行われた市勢調査の結果によると北上市の世帯数は9680でしたので、電話は全家庭にあるものではなかったことがわかります。

このときの広報紙には、番号をよく調べてからかけることや、受話器をとってからダイヤルすることなどが細かく説明されていました。

 

これらのほかにも、木製冷蔵庫や手回し洗濯機、白黒テレビ、アイロンなど約80点を展示しました。

この記事に関するお問い合わせ先

北上市立博物館

〒024-0043
岩手県北上市立花14-59
電話番号:0197-64-1756
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更新日:2020年10月31日