増設終末処理場が完成しました
北上工業団地終末処理場整備事業
増設した終末処理場
特定公共下水道の概要と経緯
北上市特定公共下水道は、北上工業団地から排出される工場排水の処理を目的に昭和46年に事業着手し、昭和59年から供用を開始しています。
供用開始後は、飯豊西部工業団地の処理区域の編入や北上工業団地の拡張に伴い処理区域を拡大するとともに、公共用水域の保全と生活環境の整備を進めてきました。
北上工業団地への大手半導体企業等の進出及び工業団地の更なる拡張に伴い、既存処理場の処理能力を上回る排水に対応するため、平成30年度から終末処理場を増設する事業に着手し、令和7年度に供用を開始しました。
処理場の概要
増設する終末処理場 | 既存の終末処理場 | |
---|---|---|
位置 |
北上市二子町渋谷 |
北上市二子町坊舘 |
面積 | 5.01ヘクタール | 1.29ヘクタール |
処理方法 | 標準活性汚泥法(注釈1) | |
処理能力 | 9,500m3/日 | 27,000m3/日 |
注釈1:下水の一般的な処理方法。下水と活性汚泥と呼ばれる微生物を空気によって混合し、汚濁物は沈降させ、上澄のきれいな水を放流する処理方法
これまでの事業内容
年度 | 事業内容 |
---|---|
平成30年度 | 計画変更、都市計画決定、環境影響評価調査、測量調査、地質調査 |
令和元年度 (平成31年度) |
環境影響評価調査、処理場基本設計、詳細設計(土木、建築)、 用地取得、立木伐採、埋蔵文化財調査 |
令和2年度 | 詳細設計(電気、機械)、管渠設計、用地取得、埋蔵文化財調査、 造成工事、管渠布設工事 |
令和3年度 | 詳細設計(放流渠)、用地取得、造成工事、土木建築工事 |
令和4年度 | 土木建築工事、電気機械設備工事、雨水渠工事 |
令和5年度 | 土木建築工事、電気機械設備工事、雨水渠工事 |
令和6年度 | 土木建築工事、電気機械設備工事、放流渠工事、場内整備工事 |
令和7年度 | 場内整備工事、供用開始 |
処理場平面図(増設処理場)

〇分配層
流入汚水を分配槽で受け入れ、調整池、反応槽に汚水を送ります。
〇反応槽
汚水に活性汚泥(微生物の固まり)と空気を送り込んで撹拌し、微生物が下水中の汚れを取り込み重くなり、沈みやすくなります。
〇最終沈殿池
生物処理過程で生じた活性汚泥を除去し、清澄な処理水にします。
〇塩素混和池
最終沈殿池で処理された上澄水を塩素剤で消毒し放流します。
〇汚泥処理棟
処理過程で発生した不要な汚泥を回収し、産業廃棄物として処分するための施設です。
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更新日:2025年08月18日