火元別 ─初期消火のポイント─
もし、火災が発生したらすぐに消火します。
消火は最初の3分間が勝負です。万が一、出火したら初期消火に努めましょう。ただし、火が天井まで燃え広がったときは、もはや素人では消火困難となりますので、早めに避難しましょう。
地震の際、拡大していく危険の中で最も恐ろしいのは火災です。すべての家庭が火災を出さないように、また、出火した場合には早く消し止めることができれれば、大きな火災を防ぐことができます。たとえ小さな揺れであっても必ず火の始末をすることが大切です。
油なべが燃え出したら
まず、ガスの元栓を閉め、消火器があれば油面を覆うように放射します。
消火器がない場合は、なべに蓋をして空気を遮断するか、濡らしたタオルなどで前面からなべ全体を覆いましょう。いったん消火しても、完全に温度が下がるまでは、なべに蓋をしておいてください。
[注意] 水かけることは厳禁
カーテンやふすまに火がついたら
カーテン、ふすま、障子などは火が燃え上がるときの通り道となります。天井まで燃え広がる前に、水や消火器で消火を。間に合わなければ、カーテンはレールから引きちぎり、ふすまや障子は蹴り倒して、足で踏んで消しましょう。
衣類に火がついたら
直ちに床や地面に倒れて、転がりながら火を消します。その後、さらに水をかぶって完全に消火してください。風呂場のそばにいるときは、残り湯を頭からかぶるか、湯船の中に飛び込みましょう。
石油ストーブから火が出たら
消火器があれば火元に向けて噴射します。消火器がない場合は、水でたっぷりぬらしたシーツや毛布で火元を覆い、再燃防止のため、バケツ等で水をたっぷりかけて濡らしてください。火が消えた後も、天板の余熱で再発火かる可能性があるので注意しましょう。
電気製品から火が出たら
いきなり水をかけると感電する危険性が高いので、まず、電気コードをコンセントから抜いて(できればブレーカーも切る)から消火しましょう。
[注意]泡消火器も感電の恐れがあるので使用しない。
消火器を備えよう(初期消火の必需品)
消火器は使われる薬剤の違いから、次の3種類に分けられます。
- 「粉末消火器」
- 「強化液消火器」
- 「あわ消火器」
どの消火器にも適応する火災の種類がラベルで表示されていますので、下記表を参考に使用目的に合った消火器を選びましょう。
消火器の種類 | 一般火災_白ラベル | 油火災_黄ラベル | 電気火災_青ラベル |
---|---|---|---|
粉末消火器 | ○ | ○ | ○ |
強化液消火器 | ○ | ○ | ○(噴霧のみ可) |
あわ消火器 | ○ | ○ | × |
*一般家庭の場合、万能タイプの「粉末消火器」や「強化液消火器」が便利。
一般火災:木材、紙など一般の可燃物による火災
油火災:天ぷら油、灯油、ガソリンなどが燃える火災
電気火災:電気設備など感電する恐れがある火災
消火器の点検ポイント
- 火災の種類によってラベルが異なりますので、どの火災に適した消火器か確認する。また、錆ついたり、変形したりしているものは専門業者に点検を依頼する。一度安全ピンを抜き、噴射しない場合も専門業者に点検を依頼。
- 高温多湿を避けて設置する。(防錆、薬剤の防湿)
- 安全ピンのはずし方はメーカーにかかわらず共通です。はずし方を確認しておきましょう。
- 使い方を読むだけではなく、実際に動作にしてみることが大事。
悪質な訪問販売には注意を!
消防署や市町村が直接、消火器の販売をすることはありませんし、一般家庭では消火器の設置義務もありません。もし、業者から「消火器の設置は義務です」とか「もう期限切れです」などと言われ、無理やり消火器を買わされたり、中野薬剤を交換させられたりすれば、それは詐欺行為になりますので、だまされないように注意してください。
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更新日:2019年02月28日