【終了】近代教育150年! 企画展「思い出の学校~昔の子どもたち~」を実施しました
北上の教育150年史を一気に紹介しました
企画展概要
チラシの表面です
明治5年(1872)に近代教育のかなめとなる「学制」が交付されてから、令和4年でちょうど150年になりました。
学制の発布を受け、北上地域でも順次小学校の設置が始まりました。市内の小学校が続々と創立150周年を迎えようとしている今、改めて北上の教育について振り返る企画展を開催しました。活動記録として、このページを残します。(開催時の文言をそのまま掲載している箇所があります)
企画展「思い出の学校~昔の子どもたち」
会期:令和4年7月23日(土曜日)から10月2日(日曜日)まで
会場:北上市立博物館本館
詳しくはチラシをスキャンしたPDFデータをご覧ください。
資料の一部をご紹介します
本展は「1.近代教育黎明期」「2.戦争と学校教育」「3.あたらしい教育へ」「4.今へとつながる学校文化」の4つの章立てで構成しています。
明治~戦前期の資料
戊申詔書(ぼしんしょうしょ)
明治41年(1908)10月13日付で発表になった天皇陛下のお言葉です。
日露戦争後、皇室を中心として全国民がまとまり、国の力を高めていきましょうと呼び掛けたものです。
国民のとるべき模範的な道を示すものとして重視され、小学校や役場などで奉読されました。とくに学校では、教育勅語と並ぶものという扱いです。
「黒沢尻町役場」と金泥で書かれた立派な漆塗りの箱とともに展示します。
修身掛図
戦前の学校教育といえば「修身」という科目があったことが大きな特徴の一つです。
こちらは明治33年(1900)に普及舎から発行された『新編修身教典 尋常小学校用巻一』に掲載の第25課「友二、友を諫む」のお話の内容を描いた図です。教室の前に掛けて先生が場面を解説します。
神社の桜がきれいなので折って持って帰ろうとしたお友達に対し、友二は境内の制札を指し「境内の木を折ることは禁止されているから取らないほうがよい」と注意しました。友人だからと遠慮せず、公共のルールを守ることを教えています。
戦後~現代の資料
小学さんすう3年下
この企画展では明治以降の教科書も多数展示します。
左の写真は、戦後すぐの昭和26年(1951)に二葉株式会社から発行された算数の教科書です。
運動会の話や焼き芋をつくる話を通して算数的な思考を育てる内容になっています。
このほかは・・・
大正6年度の稲瀬尋常高等小学校の通信簿、江刺の愛宕国民学校の焼き印が入っている木銃、昭和50年代前後の立花小学校学校行事のスナップ写真などを展示します。
なつかしい気持ちになるものもありますが、きっと新鮮に感じるものもあるはずです。
ぜひ会場でご覧ください。
関連イベントのご案内
事前申し込み不要の解説会、体験会を行いました。
学芸員による展示解説会
1回目・・・7月24日(日曜日)午後3時から
2回目・・・9月11日(日曜日)午前11時から
それぞれ30分程度を予定しています。
体験!昔の教科書を見てみよう
明治から戦前にかけて発行された教科書を実際に手に取ってご覧いただけます。
戦時中に発行された子ども向けの雑誌『少年俱楽部』もご用意します。戦前の子どものくらしに興味のある方は必見です。
とき 8月11日(木曜・山の日)
【午前の回】10時から
【午後の回】2時から
内容はどちらも同じです。
万が一、人が集まりすぎた場合はコロナ対策として別の時間帯へのご参加をお願いする場合があります。ご協力お願いします。
更新日:2023年02月15日