【終了】博物館本館企画展「春の人形展」
ひな人形、花巻人形、こけしが華やかに共演
令和2年2月に開催した恒例「春の人形展」から、3年ぶりに「春の人形展」が帰ってきました!
今年は岩手県指定有形民俗文化財指定35周年を記念して、「花巻人形の型」も公開しました。会期は終了しましたが、活動記録としてこのページを残します。
↑チラシ画像をクリックすると、PDFファイルが開きます。
学芸員イチオシの見どころポイント
江戸時代末期の古今びな
市内にあった旧・古川屋旅館から、ちょうど50年前に寄贈していただいた古今びなという形式のおひなさまです。
ほっそりとした優美な顔立ちといきいきとした表情、刺繍がふんだんにほどこされた衣装と、女びなの豪華な冠が特徴で、特にも女びなのだらりと垂れた長い紅色の袖が目を引きます。
五人ばやしも一人一人表情が違うので、その子どもらしさの残る愛らしい表情を見比べてほしいです。
花巻人形の型(釣三昧)
東北三大土人形に挙げられる「花巻人形」。皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
花巻人形は、粘土を型に入れて形をつくり、その後焼成して色を塗り完成します。型さえあれば何個でも大量に生産することができるため、人形の単価は安くなります。立派なひな人形を買うことができなかった一般庶民は花巻人形を買い求め、よもぎ餅やきりせんしょをお供えしてひなまつりを祝いました。
花巻人形そのものを見ることはあっても、型を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。右に掲載している写真は当館所蔵の型のうちで一番古いもので、文政11年(1828)に作られたことが分かっています。
当館所蔵の県指定文化財「花巻人形の型」51点のうち、26点を公開しています。
さまざまな産地の伝統こけし
東北6県にて生産される伝統こけしは、現在12の系統に分類されています。
北は青森、南は福島、各地のこけし産地を訪ね歩き12系統すべてプラス亜系統の「あつみこけし」まで全種類を一人で集めた方が北上市内にいらっしゃいました。
平成30年12月にご遺族から寄贈された伝統こけし152点を、「池田コレクション」として廊下ギャラリーに展示しています。系統分類ごとに並べていますので、それぞれの特徴や表情の違いに注目してご覧ください。
見学のご案内
会期
令和5年1月28日から3月21日まで
【会期中の休館日】
1月 ・・・ 30日
2月 ・・・ 6日、13日、14日、20日、24日、27日
3月 ・・・ 6日、13日、20日
展示解説会「北上のひなまつり」
常設展示解説会「博物館を6倍楽しむ方法」の最終回は、こちらの企画展について展示解説するほか、北上地域のひなまつりの風習について紹介します。
こちらにお申し込みの方は特典として観覧料が無料になります。定員満了次第締め切りますので、お早めにお申し込みください。
とき 令和5年2月26日(日曜日)午前10時から11時30分ころまで
ところ 博物館本館 多目的室、展示室
定員 20名
申し込み方法 お電話か、下記「メールでのお問い合わせはこちら」から「2/26申し込み」としてお知らせください
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更新日:2023年03月27日