【終了】和賀分館企画展「北上市の絶滅危惧昆虫-標本で見るレッドデータブックとの考察-」

企画展「北上市の絶滅危惧昆虫-標本で見るレッドデータブックとの考察-」は令和7年2月28日で終了しました。活動記録のために、このページを残します。開催時の文言をそのまま掲載している箇所があります。

あんな虫、こんな虫、見られなくなるかも???

企画展「北上市の絶滅危惧昆虫」

企画展「北上市の絶滅危惧昆虫」チラシ

 北上市立博物館和賀分館では、「北上市の絶滅危惧昆虫-標本で見るレッドデータブックとの考察-」と題して企画展を開催中です。岩手県が発行している「いわてレッドデータブック」の情報を元に、絶滅の危機のおそれがあるといわれる昆虫の現状について、希少な標本約30種類とパネルを展示して解説します。

 

 来館した希望者には、絶滅のおそれがある昆虫をプリントしたしおりを差し上げます(数量限定)。

 

北上市立博物館和賀分館
所在:北上市和賀町横川目11-160(北上市役所和賀庁舎1階)
会期:令和6年12月7日(土曜日)から令和7年2月28日(金曜日)
入館料:無料
開館:午前10時から午後4時(最終入館は午後3時30分)

 

会期中の休館日

12月は、2日(月曜日)、9日(月曜日)、14日(土曜日)から16日(月曜日)、

     23日(月曜日)、28日(土曜日)から31日(火曜日)。

1月は、  1日(水曜日)から4日(土曜日)、6日(月曜日)、14日(火曜日)、

     15日(水曜日)、20日(月曜日)、27日(月曜日)。

2月は、  3日(月曜日)、10日(月曜日)、12日(水曜日)、17日(月曜日)、

     25日(火曜日)、26日(水曜日)。

 

 

展示の一部を紹介します。

 企画展で展示する標本の中からいくつか紹介します。なお、いわてレッドデータブックに掲載している絶滅危惧種のランクは次のようになっています。

Aランクは絶滅の危機にひんしている種

Bランクは絶滅の危機が増大している種

Cランクは存続基盤がぜい弱な種

DランクはCランクに準ずる種

キバネツノトンボ(岩手県Aランク)

キバネツノトンボ

キバネツノトンボ

 キバネツノトンボの標本です。

 ツノトンボ科の昆虫。トンボに似ていますが、トンボの仲間ではありません。本州や九州に分布しています。岩手県では古い記録ばかりで、この種が本当に県内にいるのか不明でしたが、2009年に宮古市で確認されてから、各地でも発見されるようになりました。今年は北上市内の藤根地区でも多産地が発見されたものの、直後に生息環境の改変があり、来年以降の発生が懸念されています。

マークオサムシ(岩手県Bランク)

マークオサムシ

マークオサムシ

 マークオサムシの標本です。

 オサムシ科の昆虫で、本州北部に分布し、岩手県では内陸南部と沿岸北部で発見された記録があります。内陸の記録は戦前の古いものばかりでしたが、近年、金ヶ崎町で産地が見つかりました。その後、北上市内を精力的に探し、ようやく発見できましたが、市内ではいまだ1か所でしか見つけられていません。

オオムラサキ(岩手県Cランク)

オオムラサキ

オオムラサキ

 オオムラサキの標本です。

 タテハチョウ科の中では最大級の種類のチョウです。全国に広く分布し、岩手県でもほぼ全域、北上市でも広く分布します。幼虫は、夏から秋にかけてエノキやエゾエノキの葉を食べて成長し、冬は木から降りて根際の枯葉で越冬します。樹液が出ている木を見つけると観察しやすく、クワガタやスズメバチと一緒に集まっていることがあります。時には博物館本館前の池の上を力強く飛ぶ姿を見ることもできます。

ジョウザンヒトリ(岩手県Dランク)

ジョウザンヒトリ

ジョウザンヒトリ

 ジョウザンヒトリの標本です。

 ヒトリガ科の仲間で、中部山地以北、北海道まで分布しています。岩手県では奥羽山脈に産地が点在しますが、北上市以外では少数の記録があるだけのようです。夏油温泉付近に多産すると有名になりましたが、そんなに多いものではありません。ただ、時には1晩で数頭を確認できることもあります。

この記事に関するお問い合わせ先

北上市立博物館

〒024-0043
岩手県北上市立花14-59
電話番号:0197-64-1756
メールでのお問い合わせはこちら
このページに関するアンケート

より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。

このページは探しやすかったですか



探しにくかった理由は何ですか(複数回答可)



このページの内容は分かりやすかったですか



分かりにくかった理由は何ですか(複数回答可)



更新日:2024年12月07日