北上市産業廃棄物(低濃度PCB)等の処理事業
1 ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の期限内処理に向けて
ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、絶縁性、不燃性などの特性によりトランス、コンデンサといった電気機器をはじめ幅広い用途に使用されていましたが、昭和43年にカネミ油症事件が発生するなど、その毒性が社会問題化し、我が国では昭和47年以降その製造が行われておりません。保管の長期化により、紛失や漏洩による環境汚染の進行が懸念されたことから、それらの確実かつ適正な処理を推進するため、平成13年6 月22日に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(PCB特別措置法)が公布され、同年7月15日から施行されました。
なお、PCB濃度が5,000mg/kg以下のものは低濃度PCB廃棄物となります。
2 北上市の低濃度PCB廃棄物
- 昭和55年に財団法人土地開発公社(平成22年度に解散)が販売した住宅地から、昭和62年にPCB廃棄物が出土したことから、買い戻し等を行い市の所有地としました。
- 当時はPCB廃棄物処理施設が未稼働であったことから、岩手県の指導のもと、平成2年に封じ込め工事を実施しました。
- PCB特措法上では低濃度PCB廃棄物の処理期限である令和9年3月31日までに、廃棄物の処理を行う必要があります。
- 所在 藤沢19地割114-8(ジョイス北上アピア店南)宅地 839.09平方メートル
- 現況 舗装駐車場
3 土壌調査結果
コンクリート槽の開口調査結果(土壌)
1.PCB特措法に基づく基準超過含有物
試験方法 | 分析項目 | 分析結果 | 低濃度PCBの基準値 |
---|---|---|---|
含有試験 | PCB |
82mg/kg 低濃度 |
0.5mg/kg~5,000mg/kg |
注:PCB特措法に基づき低濃度PCBとして処理
2.土壌汚染対策法に基づく基準超過含有物
試験方法 | 分析項目 | 分析結果 | 基準値 |
---|---|---|---|
溶出試験 | PCB |
0.0013mg/L 低濃度 |
検出されないこと |
溶出試験 | 鉛 | 0.520mg/L | 0.01mg/L~は基準超過 |
溶出試験 | ヒ素 | 0.013mg/L | 0.01mg/L~は基準超過 |
含有試験 | 鉛 | 520mg/kg | 150mg/kg~は基準超過 |
注:低濃度PCB及び土壌汚染対策法基準超過物は一体的に処理
4 低濃度PCB廃棄物等の処理概要
場所:藤沢19地割地内
予定期間:令和6年度中
予定時間:午前8時から午後5時まで
内容:藤沢地内に埋設されているポリ塩化ビフェニール(低濃度PCB)廃棄物等の解体、撤去、処理
その他:土壌・水質調査の結果、周辺の地下水、土壌に問題なし
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更新日:2024年03月18日