(1) お元気ですか 市長です。

　明けましておめでとうございます。市民の皆さんのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

　令和6年が始まりました。辰年生まれの私は、今月2日に還暦を迎えました。区切りの良いところで本コーナー「お元気ですか 市長です。」を始めます。

　最初のテーマは「人口減少･少子化」です。当市の人口は、平成17年国勢調査時の9万4321人をピークに逓減(ていげん)傾向(だんだんに減ること)で、直近では9万1584人(令和5年11月末住民基本台帳)。歴代市政の企業誘致政策などにより、市内から市外に転出する「社会減」を市外から市内に転入する「社会増」で補い、かつ自然増(お亡くなりになる市民より生まれる市民が多いこと)もあったのですが、近年は少子化で自然減となり、トータルでは年々人口が減少しています。出生数は、平成13年度は1033人だったのが、令和4年度では511人と半分以下に。こうした傾向は、日本全体、岩手全体で続くものであるため、国政、県政、市政とも人口減少･少子化対策が大きな課題です。

　この課題に対応するため、当市では国や県と連携しながら、結婚から子育てに至る過程でさまざまな施策を実施をしています。例えば、i-サポいわてによる結婚支援のほか、子どもの医療費助成の拡充や当市の独自施策である多子世帯応援給付金、第二子以降の保育料無償化(県事業)に加えた第一子保育料の半額補助などです。また、新年度からは結婚新生活支援金制度(最大60万円)も始めるべく準備しています。

　一方、シニア世代も生き生きと暮らし健康寿命を伸ばせるよう、保健事業と介護予防の一体的実施や健康福祉ポイント制度などを推進しています。市民の皆さん、老若男女が安心して北上に住み続けられるよう、「住みよい北上、住みたい北上」を目指して市政にまい進してまいります。

　北上市長　八重樫　浩文

(広報きたかみ令和6年1月号「お元気ですか 市長です。」より)