(2) 能登半島地震に想う
元日に発生した能登半島地震は、北陸地方に甚大な被害を及ぼしました。お亡くなりになられた方に哀悼の意を表すとともに、被害に遭われ、今なお避難所などで不便な生活を強いられている皆さまにお見舞いを申し上げます。一刻も早く元の生活に戻れるよう、現地の復旧・復興に当市としても協力してまいります。
今回の災害は、約13年前の東日本大震災を改めて思い起こさせました。当時、私は県庁職員で、現滝沢市にある岩手産業文化センター(現ツガワ未来館アピオ)の管理を所管する産業経済交流課という部所におりました。そのセンターを拠点に、岩手県トラック協会と協力して、全国から届けられる救援物資の集積・仕分けと、沿岸被災地への搬送・配車調整を24時間体制で行いました。窓口を一本化したことで、在庫の状況や不足物資が明確になり、また、トラックの配車もスムーズにいき、効率的・効果的に被災地に救援物資を届けることができた「岩手方式」として、高い評価を受けました。
一方、今回は半島という地形の関係もあり、被災地までたどり着く道路が限られ、それも寸断、損壊しています。そのため、発災初期では有効とされるプッシュ型で配送することはかえって渋滞などを招き、必要な所に必要な物を効率的にお届けできないという事態が生じます。航空・海上輸送も有効に活用し、物資のみならず人的支援、心のケアや癒しのための福祉、文化的取り組みなど息の長い支援が必要となります。
当市でも、地震に限らずいつ災害が発生するかわかりません。日ごろの備えと定期的な訓練が大切です。
令和6年度には、全世帯にお配りしている「北上市ハザードマップ」を更新する予定です。市政をあずかる者として市民の命、暮らし、財産、なりわいをしっかり守ることを肝に銘じてまいります。
北上市長 八重樫 浩文
(広報きたかみ令和6年2月号「お元気ですか 市長です。」より)
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更新日:2024年02月16日