(3) 交流人口と関係人口

 この広報紙が発行される頃には、多くの学校で卒業式を終え、若者の皆さんおのおのが、それぞれの「旅立ち」に向けて準備にいそしんでいることと思います。地元に残る人も市外に進学・就職する人も、これまで学んだ地元の歴史や文化(魅力)、育んだ交友関係(友情)をしっかりと心に留めて、それらも糧に、新たなステージで力を存分に発揮されることを期待します。 

 当市では、持続可能なまちづくりの一環として、「定住人口」を増やすべくU・Iターン(1)を促進していますが、一方で、居住地移転を伴わない「交流人口」(2)と「関係人口」(3)の拡大も目指しています。
 今後もSNSを始め、さまざまなツールを駆使して、展勝地の桜や鬼剣舞など「北上の宝」を発信するとともに、新たにポケモンを活用したシティプロモーション事業の導入や「鬼の館30周年記念事業」などにより、当市の魅力をさらに積極的にアピールしていきます。

 この春、市外に転出する人も、北上の出身であることを誇りに、ふるさととのつながりを持ち続け、ぜひ北上の魅力を周囲に発信していただければと思います。そして、いつかは仲間や親の待つふるさと北上に帰ってきて、地元を支え、地域を盛り上げていただければと期待しています。

 

  1. 大都市圏の居住者が地方に移住する動きの総称。Uターンは出身地に戻る形態、Iターンは出身地以外の地方へ移住する形態のこと。
  2. 観光客や通勤・通学者、買い物客などのこと。
  3. 頻繁に通わなくても特定の地域に愛着を持ち、例えばふるさと納税など何らかの形で応援してくれる人たちのこと。「観光以上移住未満」と例えられたりする。

 

 北上市長 八重樫 浩文

(広報きたかみ令和6年3月号「お元気ですか 市長です。」より)

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更新日:2024年03月15日