(5) 一票の重み
去る3月24日に執行された北上市議会議員選挙の投票率は、過去最低の50.68%(男49.04%、女52.30%)となりました。実に有権者の2人に1人が選挙権を行使しなかったことになります。一方、同選挙の最少得票数の当選者と落選した次点者は4票差でした。5年前の陸前高田市長選挙では5票差でしたし、特に地方自治体の首長や議員選挙では、僅差で当落が決することがままあります。
かれこれ25年ほど前になりますが、私が県庁から宮古市役所に出向していた時、ちょうど市議会議員選挙が行われ、私もある候補者に一票を投じました。その候補者と同姓の候補者が複数おり、苗字のみ記載された票などは、一定の基準により按分されました。その結果、私が投票した候補者が、なんと次点の候補者と一票に満たない差での当選となったのです。まさに、当落が一票で変わることを実感したのでした。
私自身は20歳で選挙権を得てから(現在は18歳)、国政・県政・市政の各選挙とも棄権したことはないのですが、特に若い世代からは、「誰に投票すればいいか分からない」という声をよく聞きます。
各候補者の政策や主張は、公示(告示)後に全戸配布される選挙公報あるいは候補者のホームページなどでご覧いただけます。また選挙運動用のチラシや個人演説会などでも知ることができますので、自分の考えに最も近い候補者に、貴重な一票を託してほしいと思います。
選挙は、憲法が保障する主権者として、その意思を政治に反映させることができる最も重要かつ基本的な機会です。
市民の皆さん、ぜひ、これからも行われる選挙(国政・県政・市政)において、大切な一票を投じましょう。
北上市長 八重樫 浩文
(広報きたかみ令和6年5月号「お元気ですか 市長です。」より)
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更新日:2024年05月17日