(7) 鬼すむ誇り
北上市立鬼の館は、6月1日に開館30周年を迎えました。当日の記念式典には、関係者や来賓のほか多くの市民の皆さんにもご来場いただきました。私の挨拶では、市民憲章第一節「あの高嶺 鬼すむ誇り」を引用し、当市が鬼剣舞をはじめ“鬼”を地域文化の象徴として大切にしてきた旨をお話ししました。
ここ数年、新型コロナウイルス感染症の影響で芸能団体による公演が減っていましたが、昨年度からはほぼコロナ禍前の状況に戻り、県外公演や海外公演も復活しています。昨年11月には、御免町鬼剣舞が沖縄県石垣市で当市との友好都市提携10周年記念式典や石垣島まつりで公演し、拍手喝采を浴びました。先月7日には、二子鬼剣舞がハワイで公演を行いました。こちらも各国の観光客から歓声や指笛の大歓迎を受けたとのことです。
なお、鬼の館30周年記念イベントについては、広報きたかみなどでも紹介してきましたが、先月16日に大乗神楽大会「大乗の会」、23日に記念シンポジウム「民俗芸能と鬼」、29日にGEINO女子公演、30日には特別芸能公演「集え若人~岩手の民俗芸能」が開催され、大いに盛り上がりました。この勢いを、来月の第63回北上・みちのく芸能まつりにつないでいければと思います。
当市には、さまざまな流派はありますが、鬼剣舞や神楽のようにほぼ市内全地区で取り組んでいる民俗芸能もあれば、ひな子剣舞、鹿踊、田植踊、さんさ踊、めでた舞など一部地域で独特のものも多数あり、まさに民俗芸能の宝庫です。
市長就任後、各地区のお祭りをできるだけ見に行くようにしておりますが、子どもたちが一生懸命踊っている姿を見ると、本当に胸が熱くなります。後継者不足などの課題を抱える団体も多くありますが、みんなで協力し、継承に向けての知恵を出し合い、末永く後世に伝えていきたいものです。
北上市長 八重樫 浩文
(広報きたかみ令和6年7月号「お元気ですか 市長です。」より)
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更新日:2024年07月19日