(14)リーディングシティ&グローカルシティ北上(その2)
リーディングシティ&グローカルシティ北上(その2)
前回に続き、今回のテーマは「グローカルシティ北上」です。グローカルとは和製英語でglobal(全世界的な)とlocal(地方の)を組み合わせた造語です。
当市は、県内では盛岡市に次いで外国人が多く、1月末時点で1389人おり、その割合は全人口の約1・5%で、盛岡市の割合の約2倍です。「関係人口」である外国人観光客も、夏油高原スキー場などに多数訪れています。また、当市は、北上市国際交流協会はじめ民間主体の国際交流が伝統的に盛んで、市民の国際意識も高いのではないでしょうか。
市内外国人のうち約6割が特定技能・技能実習生で、製造業や農業、介護、サービス業など幅広い業種で働いています。少子化や若者流出などの影響により、市内すべての業種で人手不足の状況です。これは全国共通の傾向ですが、当市が持続的に発展していく上で、人材・労働力の確保は極めて重要な課題と認識しています。
こうした状況も受け、新年度、私を本部長とする「北上市多文化共生推進本部」を設置し、市内外国人増加への対応を強化するとともに、市民の多文化理解の促進を図ることとしました。以前の当コーナーで、当市は昔から交通(人流・物流・情報)の要衝の故、外の人を受け入れる寛容性に富み、北上人の人柄はホスピタリティにあふれているとの話をしました。国際化の進展の中で、そうした北上人気質は、外国人との共生、さらには日本の文化・慣習などの普及啓発にも有効に働くと考えられます。
日本全国には、グローカルシティを標榜する市や、世界に羽ばたくグローカル人材の育成を掲げる市が多くありますが、当市も未来を見据えた課題に積極的に対応するため、名実共に「グローカルシティ北上」と称せられるよう取り組んでいきたいと思います。
北上市長 八重樫 浩文
(広報きたかみ令和7年2月号「お元気ですか 市長です。」より)
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更新日:2025年02月19日