(17)桜のまち、北上。

　桜のまち、北上。

　北上市の桜といえば、展勝地をイメージする人が多いのではないでしょうか。確かに展勝地は日本さくらの会の「さくら名所100選」に選ばれ、「みちのく三大桜名所」の一角として全国的に有名でありますが、それ以外にも市内至るところに桜並木があり、「当市は桜名所の宝庫」と言っても過言ではないと思います。

　市認定「きたかみ景観資産」119のうち、黒沢尻の天満宮、黒岩のお滝さん、鳩岡崎親水公園、夏油川河岸桜並木など、桜に関係する場所が約3割を占めています。景観資産以外でも市内の公園、学校、神社などに立派な桜が植えられています。川沿いや道路沿いに見栄えのする桜並木や、民家に立派な一本桜がある所もあります。また、人里離れた山間にもハッとするような美しい桜を見かけます。私の地元の飯豊森の遅咲きの山桜のように、隠れた名所もあります。市内では枚挙にいとまがないほど美しい桜、素晴らしい桜、感動する桜にあふれています。

　先月下旬、北上さくらの会の中村祝子・小原和子両副会長お薦めの、知る人ぞ知る口内町新田地区の桜の名所を初めて訪れてみました。山あいの広大な敷地一面に、1500本ほどのソメイヨシノの大群生があり、枝いっぱいに薄桃色の大ぶりの花が咲き誇っていました。圧巻とはこのことか…本当に感動しました！

　市民の皆さん一人一人、それぞれ自分の一推し、こだわりの桜があるのではないでしょうか。それは、自分自身の心のよりどころであり、市の財産でもあります。　　

　今後、例えば、きたかみ感動さくらロードや市民がお薦めする北上さくら景観資産100選なども検討してみたいと思います。シビックプライドの醸成、交流人口･関係人口の拡大に向け、良いアイデアがありましたら、市民の皆さんからもぜひお寄せください。

　北上市長　八重樫　浩文

(広報きたかみ令和7年5月号「お元気ですか 市長です。」より)