(24) クマに引き続きご注意を
クマに引き続きご注意を
今年は本当にツキノワグマの出没、被害の多い年でした。改めて、クマ被害でお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族、関係者の皆さまにお見舞い申し上げます。
冬に入り、農作物被害は落ち着いたものの、冬眠しないクマもいるといわれており、人的被害の危険は継続しています。市では、現在も危機対策本部を設置し、警察、猟友会などとパトロールを続け、警戒を呼びかけています。
今秋には、対策の強化・予算増を求めて、北上市長として、岩手県市長会副会長として、また東北市長会メンバーとして、政府・自民党、関係省庁、県のほか、国会議員などに、何度も要請活動を行いました。
国では先月、「緊急的」「短期的」「中期的」の三段階に分けたクマ被害対策パッケージを取りまとめました。緊急的対応として、警察によるライフル銃使用、子どもの登下校時の安全確保、農林業従事者の安全確保などが盛り込まれました。短期的に取り組む内容は緩衝帯・強固な柵・電気柵設置、河川の樹木伐採、ガバメントハンター育成支援、クマ捕獲単価の増額など。中期的にはクマ個体数の削減、人の生活圏とのすみ分け、堅果類の豊凶調査分析などの内容を挙げ、交付金や特別交付税で自治体を支援するとしています。
市では、当初予算で電気柵設置への助成や市鳥獣被害対策実施隊への報酬などを計上していましたが、今回の国・県の予算化を待たず、市議会12月通常会議の初日で、わなの増設、AIカメラ設置、市民のクマ撃退スプレー購入費補助、学校などへの爆竹・花火配置、小中学生タクシー送迎費の負担などの補正予算が議決されました。
皆さんの命・生活・生業を守るため、断固としてクマの駆除や被害予防策を地元の猟友会や警察などと共にしっかり進めていきます。
北上市長 八重樫 浩文
(広報きたかみ令和7年12月号「お元気ですか 市長です。」より)
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更新日:2025年12月19日