令和2年度発掘調査速報 Vol.1 二子城跡-縄文時代の土坑と近世の道-

二子城跡(ふたごじょうあと)

所在地:北工業団地地内 期間:令和2年4月21日~6月19日 調査原因:道路建設

縄文時代の土坑4基、埋設土器1基、近世の道路跡2基がみつかりました。縄文時代の土坑の一つは食糧貯蔵穴と考えられ、底面からはたくさんの土器がみつかりました。また、埋設土器の内部には赤い顔料が残っていました。人の骨は見つかりませんでしたが、赤い顔料は墓に伴うことが多いことから、今回みつかった埋設土器も墓として使われたと考えられます。これらは縄文時代後期後半~晩期前半(約3,000~2,500年前)のものとみられます。近世の道路跡は、2回の作り替えが行われたことが分かりました。道路跡の正確な時期は分かりませんが、明治初頭の絵図面にこの道路跡とみられる道が描かれていることから、今回見つかった道路跡は、江戸時代末にはすでに利用されており、その後現代まで使われたものとみられます。

二子城跡 食糧貯蔵穴

縄文時代の食糧貯蔵穴(東から)

二子城跡 縄文時代の埋設土器

縄文時代の埋設土器(北から)

二子城跡 道路跡

道路跡(北から)

手前の道路跡1は明治時代に作られた絵図面に描かれています。

二子城跡 絵図

明治時代の絵図面に描かれた道路跡(絵図内に赤線で描かれているのが道路です。)

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更新日:2020年09月14日