平成28年度発掘調査速報 Vol.3 葛西壇遺跡-平安時代の登り窯-
北上市立埋蔵文化財センターでは、平成28年9月5日から9月7日まで 葛西壇遺跡(相去町葛西壇)にて、発掘調査を行いました。葛西壇遺跡は平安時代(1,100年前)に須恵器を焼いた登り窯(窖窯:あながま)があることが分かっています。周辺地区は平安時代の土器生産遺跡が多数分布することで、全国的に知られています。
今回の調査では、以前みつかった須恵器窯に近接する地点を調査しました。調査の結果、須恵器の破片や、硬く焼けた窯の壁の破片など、登り窯からの廃棄物が多数見つかりました。来年度、須恵器窯の本体部分を調査する予定です。須恵器窯の調査は岩手県内では30年以上行われておらず、調査が期待される遺跡です。

調査地点近景写真(東から)

調査区全景(西から:人物の下の黒土に窯からの廃棄物が多数含まれる)

黒土から遺物を見つけ出す作業(西から)

須恵器破片の出土状況(西から)
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更新日:2019年02月28日