平成30年度発掘調査速報 Vol.2 成田岩田堂館-縄文時代の狩猟フィールド-
成田岩田堂館跡(なりたいわたどうたてあと)
所在地:北工業団地地内外 期間:平成30年4月13日~7月25日 調査原因:工業団地整備 調査面積:3,673平米 今回の調査では縄文時代(詳細時期不明)の円形落し穴10基、溝状落し穴29基などがみつかりました。円形落し穴の床面からは、棒を立てたとみられる穴がみつかりました。床面の穴の形態は、細い穴が2基並ぶもの、太い穴の中に細い穴が3~4基掘られるものなど様々なものがあり、罠猟に工夫を凝らしていた可能性があります。溝状落し穴は、並び方から3本のルートがあり、いずれも獣道に沿って動物を追い落とすために掘られていたと考えられます。

遺跡航空写真(北東から撮影、北上川西岸の高台に遺跡が立地する)

上空から見た発掘調査区(右が北、細い溝状落し穴が並んでいる様子が見える)


縄文時代の落し穴いろいろ(左:円形~楕円形、右:溝状)
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更新日:2019年07月08日