平成30年度発掘調査速報 Vol.3 牡丹畑遺跡-川辺の村の巨大竪穴住居-
牡丹畑遺跡(ぼたんばたけいせき)
所在地:里分12地割地内 期間:平成30年5月21日~9月4日 調査原因:住宅建設 奈良~平安時代(8世紀後半~9世紀前半)の堅穴住居跡4棟がみつかりました。周辺では同時期の竪穴住居跡が多数みつかっており、大きな村だったことがわかっています。中でも注目されるのは、一辺8メートル前後の大型竪穴住居跡が2棟みつかったことです。一辺5メートル前後が一般的であり、本遺跡では最大級の住居跡です。土器や鉄製品の出土量も豊富なことから、集落の指導的立場の人々が生活していたのかもしれません。

2棟みつかった大型竪穴住居のうち一つ(南から撮影、1辺約8メートル=約20坪)


左:大型住居の煮炊きをするカマドの跡。たくさんの土器が当時の姿をとどめ見つかりました。
右:大型住居の出土遺物。土器だけでなく、鉄器も豊富に見つかりました。手前中央は農具(鋤)の先端に取り付ける鉄製の刃。
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更新日:2019年07月08日