平成30年度発掘調査速報 Vol.5 妻川遺跡-平安時代の集落と中近世の屋敷-
妻川遺跡(さいがわいせき)
所在地:下江釣子16地割地内 期間:平成30年11月14日~12月15日 調査原因:宅地造成 平安時代(9世紀後半)の堅穴住居跡8棟、中・近世と思われる土坑9基、溝跡8条、柱穴約300基がみつかりました。調査幅が狭いため柱穴群がどのような建物を構成しているかは不明ですが、隣接地で行われた過去の調査では、同様の柱穴群と共に16~18世紀の遺物がみつかっており、今回みつかった柱穴約300基も同時期のものである可能性があります。本調査区の周囲は、中・近世に繰り返し建物が建てられた屋敷地であったと考えられます。

赤丸が妻川遺跡の調査地点(上が南、奥が和賀川)。和賀川北岸の段丘上に遺跡が広がっています。

左:北側調査区の全景写真。直径20~30センチメートルの柱穴が多数見つかりました。
右上:北川調査区から見つかった柱穴群。多数が密集していることから、屋敷が幾度も建て替えられたことが分かりました。
右下:平安時代、一辺3メートル未満の超小型の竪穴住居跡です。単身者の住まいでしょうか。
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更新日:2019年07月08日