令和2年度発掘調査速報 Vol.5 滝ノ沢遺跡-縄文時代前期のムラの跡-
滝ノ沢遺跡(たきのさわいせき)
所在地:大堤西1丁目 期間:令和2年6月8日~7月9日 調査原因:住宅建設
今回の調査では、縄文時代前期末(約5,000年前)の炉跡3基、柱穴状土坑群などの遺構のほか、縄文時代前期末~中期前半(約5,000~4,500年前)の土器が大量にみつかりました。
調査区周辺は過去の調査でも多数の建物跡や炉跡、遺物がみつかっており、調査区一帯は遺跡が最も栄えた縄文前期末頃に、生活の中心域となっていたようです。

調査区全景(北から)です。遺物は地表面から約30cmの深さから、炉跡などの遺構は約80cmの深さから検出されました。


縄文土器の出土状況です。このような大型の縄文土器の破片も数多く見つかっており、破片の総量はコンテナ70箱以上にのぼっています。

写真は縄文時代前期末(約5,000年前)ころの土偶の脚部で、平たく伸ばした土板を人の形にかたどった板状土偶と呼ばれるものです。
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更新日:2021年03月17日