令和4年度発掘調査報告速報Vol.2鳥海柳遺跡

鳥海柳遺跡(ちょうかいやなぎいせき)

所在地:北上市北鬼柳22地割

期間:令和4年5月10日~6月15日 

調査原因:アパート建設

 鳥海柳遺跡の西側には、同時代の大集落である八幡遺跡や国指定史跡江釣子古墳群が所在しており、和賀川北岸の高台に沿って奈良~平安時代に集落が数多く営まれたことが分かっています。本遺跡内で調査が行われるのは今回が初めてです。調査では、8世紀末と考えられる竪穴住居跡3棟、焼成遺構1基、土坑1基が見つかりました。遺物量は少ないですが、竪穴住居跡からは赤彩球胴甕の破片や鉄製の紡錘車(ぼうすいしゃ)が出土しています。本遺跡では奈良~平安時代に集落が営まれていたことが明らかになりました。

鳥海柳遺跡 遺跡全景

調査区全景(東から)右手の台地縁辺に同時期の大きな集落である八幡遺跡が続いています。

鳥海柳 竪穴住居跡

8世紀末の竪穴式住居跡(西から) 調査区の関係上、一部のみ調査を行いました。計測可能な部分では一番長い所で7mほどです。これは大型住居に分類されます。

鳥海柳遺跡 竪穴住居跡2

8世紀末の竪穴住居跡(南から) 一辺約3mの小型の竪穴住居跡で、北壁にカマドが造られています。

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更新日:2024年03月14日