令和5年度発掘調査報告速報Vol.5羽場遺跡

羽場遺跡(はばいせき)

所在地:北上市和賀町竪川目2地割地内 調査期間:令和5年10月23日~11月22日 調査原因:市道建設 

 遺跡は和賀川左岸の段丘上に立地しており、東西700mにわたり広がっています。本遺跡の調査は今回が初めてになり、平安時代の竪穴住居跡2棟、時期不明の柱穴状土坑6基が見つかりました。平安時代の竪穴住居跡は、出土した土器や10世紀初頭に堆積した十和田a火山灰とみられる土層が確認されたことから、9世紀後半のものと考えられます。竪穴住居跡のうち1つは南壁にカマドが2つ構築されており、古い方のカマドの煙道からは、側面と底面に墨書された高台付皿が出土しました。底面の墨書は何らかの文様が描かれていますが、図像の種類を判断することはできませんでした。高台付皿は伏せて置かれた状態でみつかったことから、カマドの廃棄に伴う儀礼的な行為の可能性があります。

平安時代の竪穴住居跡 北西から

平安時代の竪穴住居跡(北西から)

カマド煙道から出土した土器 北西から

カマドの煙道から出土した墨書のある土器(北西から)

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更新日:2024年03月25日