令和5年度発掘調査報告速報Vol.4牡丹畑遺跡
牡丹畑遺跡(ぼたんばたけいせき)
所在地:北上市黒沢尻一丁目1番 調査期間:令和5年6月19日~8月4日 調査原因:学校建設
遺跡は北上川右岸の自然堤防上に立地します。これまで8回調査が行われており、縄文時代後期(約4400~3200年前)・晩期(約3200~2400年前)と奈良~平安時代の集落跡であることが分かっています。特に、奈良~平安時代の竪穴住居跡は、これまでに52棟が見つかっており、大規模な集落であったことが明らかになっています。今回の調査でも、平安時代の竪穴住居跡1棟などが見つかりました。竪穴住居跡は、出土した土器から9世紀前葉~中葉のものと考えられます。床面からは柱穴以外に直径1mほどの土坑が8基見つかりました。これらは食糧貯蔵等に使われたと推定されます。ただし、居住空間を考慮すれば8基全てが一度に掘られていたわけではなく、常時1~2基の穴を使用し不要になると埋め戻したと考えられます。
平安時代の竪穴住居跡(西から)
平安時代の竪穴住居跡のカマドと土器の使用イメージ
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更新日:2024年03月25日