企画展「孤高の画家 川村勇展」開催中(8月24日まで)
[ご見学のみなさまへ] クマ出没のお知らせ
6月7日昼頃、近隣のみちのく民俗村内でツキノワグマが目撃されました。さらに、6月9日には当美術館敷地内でも親子のクマ2頭を目撃したとの情報が寄せられ、8日から10日まで臨時休館としました。
6月11日からは通常通り開館しています。
対策として当館敷地内へクマの忌避剤を設置していますが、ご来館の皆様におかれましても周囲の森のほうを注視しつつ、駐車場との行き来をしてくださいますようお願いします。
危険が及ぶと判断した場合はやむなく臨時休館とする場合があります。その際は、当館ホームページや北上観光コンベンション協会のXアカウント(@kitakami_kanko)、本館である北上市立博物館のXアカウント(@kitakami_museum)でお知らせします。
西和賀町立川村美術館との交流企画展です
川村美術館とは

川村美術館外観
JR北上線ほっとゆだ駅からほど近くに立地する、小さな公立美術館です。
画家・川村勇が私財を投じて建設し、町に寄贈しました。
今回は、隣まち同士にある小さな公立美術館の交流企画展として、展示を企画しました。
同じ会期で、川村美術館では利根山光人作品を鑑賞することができます。
苦労して夢をつかんだ画家・川村 勇
川村勇(かわむらいさむ、1927-2013)は現在の西和賀町川尻出身で、21歳のときに画家を志して上京しました。ところが、上野駅に着いたとたん、全財産の入ったかばんをすられてしまいます。血を売りながら放浪生活を行い、独学で絵の勉強をつづけました。
「下手でもいいから、川村にしか描けない絵を描こう」と思いながら絵に打ち込んだ川村勇。何度か公募美術展に出品し、入選するようになったある日、アルバイト先の焼き鳥屋の常連だった香港大学の教授から声をかけられ、香港大学で色彩論の助手として新たなスタートを切りました。
3年の香港生活で自信を深めた川村は、海外に目を向け、アジアやヨーロッパの各地を訪れ、絵を描きます。とりわけ川村を虜にしたのはインドでした。
本展では、インドの人々のくらしや市井の風景を描いた油彩を中心に、川村美術館所蔵作品を多数展示します。

川村勇《配給日》油彩、1979

川村勇《きたかみ》素描、制作年不明
川村は自身の作品について、「そのうち僕はふるさとに絵を返そうと思ってるんです。こんな絵描きが湯田から出たことを、ふるさとの人に知ってほしい」と語っていました。
昭和40年代後半頃には、北上市内にあった「北上画廊」に出入りし、岩間正男ら同年代の画家と親交を深めました。北上市内の風景や、盛岡市内の風景を描いたスケッチ作品も多くあります。
孤高の画家 川村 勇 展
【注意!】本企画展の作品は、個人的な利用であっても写真撮影不可です。
常設展示室の利根山光人作品のみ、スマホ等で撮影することができます。ご了承ください。
観覧情報
- 会期 令和7年6月7日(土曜日)から8月24日(日曜日)まで
- 会場 北上市立利根山光人記念美術館
- 開館時間 午前10時から午後4時まで(最終入館は午後3時30分まで)
- 観覧料 一般300円、高校生120円、小中学生60円
その他、詳しい観覧料金についてはこちらのページをご覧ください。
関連展示「出張!川村デッサン館」
川村勇の素描作品をメインに展示している「川村デッサン館」の作品をお借りし、関連展示として生涯学習センター特設スペースにてご紹介します。
美術館では油彩画、関連展示のほうでは素描や水彩作品を展示しています。併せてご覧ください。
- 会期 本展に同じ
- 会場 北上市生涯学習センター(JR北上駅前おでんせプラザぐろーぶ3階)
- 観覧料金 無料
更新日:2025年06月13日